《SHINJOの信条》早めに(背番号を)2ケタ、支配下にしないと獲られますね
■紅白戦 紅組1-1白組(2月10日、タピックスタジアム名護)
―(紅白戦後、自ら)
「いや、将来性ある選手、福島くん、柳川くん、これ何年後かに、とんでもない活躍しますよ。早めに(背番号を)2ケタにしないと、支配下にしないと、もう3年目でしょ、(他球団に)獲られますね、これは。いや、面白い。レベルアップするスピードがものすごく早いですね。去年と全く違う。体もできてきてね。さらにトレーニングを積んでいけば。あとはピッチングのリズムというか。まあ、ワンパターンな投球フォームで投げていても、経験させていけば、バッターのタイミングをずらすようなテクニックというか、そういうことも学んでいくと思う。さらに面白い投手になると思うし、スピードガンより、バッターは球を速く感じると思う。キレがあって面白いですね。バッターでは水野くん。いい振りをしているし、守備でもいい動きをしている。彼、あの体でベンチプレス140キロを上げる。俺、138キロだったから、負けたわ(笑)。楽しみな選手です」
―郡司が初めてサードで出場
「あまり飛んでこなかったですけどね。彼がサードを守りたいと。選手のそういう気持ちをものすごく大事にしたいので、じゃあ挑戦してみろよと。今はその段階ですね。郡司くんの1番(打順)、好きなんですよ。なんかやってくれそうでしょ。きょうも2ベースを打って、雰囲気があるんですよね。バッティングに関しては天才的なところがある。あとは守りと、トータル的にどれくらいレベルアップしていくか。試合で経験させて決めていきたいと思います」
―先発は根本、金村
「浮いていたね。きょう、根本くんはちょっと。初球にストライクが入らない。100パーセント、初球はストライクという決めごとをしている中で、ちょっと浮いていたかな。まあ、次の登板を楽しみに、厳しく見ていきたいと思います」
―新外国人のマーフィーが初登板
「(右打者への)インコースのストレートがちょっとシュート気味に行っているのかな。シュート気味に行っていたら、最高ですね。バッターに、インコースをえぐってくるような意識を付けさせたら、パワーカーブもいいので、面白い。球速もこれから上がってくると思うし、楽しみです」
―手応えがあるキャンプになっている
「これから他球団との試合が増えてくるので、出場機会が減ってくるというところが、ちょっとさみしいですけど。今年は鬼になって、絞って絞って、入れ替えも考えながら、開幕スタメンを決めていきたいです」
―きょうの紅白戦を経て入れ替えは
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「ちょっとまだ。みんなで考えながら。よく1年目で、明瀬くん、ようヒットを打ったわ。なかなか打てないですよ、ホントにプロで。僕が1年目の最初の打席、遠山さんという左ピッチャーの大先輩の打席に立たせてもらって、138キロぐらいの真っすぐだったんですけど、どん詰まりのピッチャーゴロ。148とか149キロぐらいに見えましたね。プロのピッチャーのキレはすごいなというのを思い出しながら、きょう、新人の子の打席を見ていたんです。堂々としているというか、さあ、見てください、みたいな。どっしりしていますね、みんな」
―五十幡の盗塁をルーキーの進藤が刺した
「あれ、投げづらいところだったんですよね。インコース。地肩で刺しにいったというところで。五十幡くんも少しだけ、スタートが遅れたんですけど、すばらしい送球。田宮くんもそうですけど、2人は結構、プロ野球でもトップクラスの肩を持っているんじゃないですかね。いいところを見せてくれましたね」
―正捕手争いも悩みどころ
「リードも嫌いじゃないんですよね、進藤くん。面白いリードをするな、というところで。あとは試合で見ていけたら」
―進藤の面白いリードとは
「このバッター(有利の)カウントで、普通なら真っすぐでいくところを、ちょっと違うボールでいったり。教科書通りじゃないボールを投げさせて。まあ(投手が)首を振ったりはしますけど、何を投げさせたかったんだろうと(興味が沸く)。山本(拓)くんの時にツーシーム、ツーシームで真っすぐいって、またツーシーム。インコースを1球も見せないリードも」
―本人は開幕スタメンを狙いたいと。今後次第で
「全然、ありますよ。肩もいいし。バッティングは経験させたら何とでもなると思うんですよね。1軍クラスのピッチャーを。まあ、キャッチャーはね、リード面がもう80パーセントから90パーセント。そっちに集中するから。なかなかね、古田さんのように打てるようになるには、何年かかかるでしょうしね。あれだけ打って守って素晴らしいキャッチャーでしたよね、古田さん。みんなそこを目指してやっていると思う」
―(再び自ら投手について)
「金村くん、良かったね。あとは山本(拓)くんが良かった。左バッターに対して、142キロの外に落ちていく球。スプリットなのかな、ツーシーム? あのボールがいい。あとメリハリがいいね、腕の振りがものすごく速い。というか、みんないいですよね」
―3年目の達は
「体が大きくなってね。まあまあ、ちょっとワンパターンすぎるかな。きょうは必死だったと思うし、余裕もなかったと思う。(投手陣全体に)いつも言っているように、バッターのタイミングを狂わせるのを、今のうちからやっておいた方がいい。彼は最終的には、ローテーションに入ってくるピッチャーになってくると思う。何年か先には。彼は今年、入ってきたいと思っているでしょうけど。1軍のバッターになると、ワンパターンな投球フォームだと持って行かれる。ランナーがいなくてもクイックをするとか、そういうところは…言っているんだけどなー、ずっと。やってもらえない…。バッター目線で、そこはものすごく大事ですよと。もったいない、本当に。そこの部分だけ、大きな字で書いておいて(笑)。言っているんだけど、伝わらん。本当にもったいない。レベルがドンと上がるのに。タイミングの狂わせ方。これでいいんだとコツをつかめば、そんなに肩、肘の負担がかからないで抑えられるのに、ゲッツー取れるのに、と思いますけどね。早め、早めにやっておかないと。だいたい、やり始めて2年後ぐらいに成果が出ると思っているから。今からやっても2年後。その間にコツをつかんで、簡単に勝てますよ、というテクニックを早めに分かってほしいですよね」
―レイエスは追い込まれながら右方向に適時打
「ノーアウト満塁。大きいのを狙いたいところで、ライト前にきれいに打ち返したという。俺はね、ホームランより打点がほしいですね。マルティネスもそうですけど。満塁ホームランより、あそこはライト前で1点、あとはセンターに打って2点とか。それをつかんでもらえたら、ホームランも出てきますよ。打点を稼げていなかったら打率も下がってくるから。あと、その後のフォアボールが素晴らしかった、ということは本人には伝えましたけどね。選球眼が意外といい、ねえ。ちょっとガラッと変えてきているから。三振が多いと聞いていたんですけど(笑)」
―一塁の守備も
「まだまだ、あの…はい。いや、打球も飛んできていないし(笑)。細かいことがまだ分からないと思うし。経験させたら誰でもうまくなっていく。やらせたらできるやん、という選手かもしれないし、これは分からないですね。あしたはここで、楽天。今からちょっと打順を考えたりしていく」
―2軍から、あしたの試合に出る選手は
「何人かいますね。たぶん。呼びたい選手がいっぱいいる。毎日、悩んでいますからね、オーダーとか、誰を呼ぶとか」