ファイターズ
《ハム番24時》2月11日
新たな挑戦をサポートする存在がいる。移籍2年目の郡司は、キャンプ直前に清宮が負傷したこともあり、三塁の守備にチャレンジしている。メディアを通じて新庄監督にアピールした効果もあり、10日の紅白戦で実戦デビュー。ゴロを無難にさばくなど、上々のスタートを切った。
本職は捕手でありながら、主戦場は一塁手。初めて守る三塁手用のグラブは持っていないため、現在は谷内コーチのものを借りている。名手のグラブは手になじむようで、同日の試合後には「すごく捕りやすい。本当に〝借りパク〟したいです」と、明るくさっぱりしたトーンで希望を口にしていた。
内野のスペシャリストだった谷内コーチのグラブには、手の甲の部分に家族4人のイニシャルが刺しゅうされている。たくさんの思いが込められたグラブを、そう簡単に譲り渡せるのだろうかー。本人に問うと、ニッコリ笑って切り出した。
「自分が守ってないのに、ひやひやしちゃいますね。空いているポジションを狙うという意欲があるだけで、僕は十分だと思う。谷内家の思いを背負いながら、公式戦でプレーしてくれるなら、全然あげるよと伝えてください」
愛情こもった言葉のプレッシャーが、郡司の成長を加速させてくれそうです。