《SHINJOの信条》パワーはゴリラぐらいあるので、当たればいい
■練習試合 楽天2ー4日本ハム(2月11日、タピックスタジアム名護)
―今季最初の対外試合で勝利
「どんな試合でも監督1年目、勝ちたかったでしょうね。今江監督。僕の1年目の1試合目って覚えていないでしょ? 俺も覚えていないですけど、結構うれしかったですね。あしたの沖縄の予報は雪らしい。江越くんの一発で(笑)。格好つけていましたね(笑)」
―江越に4打席与えた理由は
「全然、打っていないから。あした(ビジターのサムスン戦)も連れて行って、出そうと思っていたんですけど、きょう打ったから、居残りで。やっぱね、気持ち良く、ああいう結果が出た後っていうのは、残留でも、もっともっと打ち込んでレベルアップしようというところが出てくるから。結果が出ていなかった選手は、結果が出るとうれしい。あとはスティービー(スティーブンソン)に、ちょっと結果が出てほしいなと。紙一重なんですけどね。グワチョ(マルティネス)がライト前に打ったあのヒットでいいんですよ。それでノってくるから。だんだん、打席でも余裕が出てきて。紅白戦だろうが、こういう試合だろうが、1本ほしいんですよね」
―今シーズン、江越にはどんなアドバイスを
「いや、もう自分で考えさせる。オフにバッティングのフォームを改善させるためにドライブラインに行って。ただ、一番大事なタイミングというのは教われない。ここを何とかしないことには、レベルは上がらないと思う。やっぱりタイミングが、俺は90パーセント大事だなと思いますけどね。タイミングが合わないと、バットが出てこない。でも、そういうところに行くという姿勢は大事なこと」
―去年からバッティングの変化を感じるか
「ちょっとインパクトのポイントがずれているかな。きれいな後ろにいくファウルが少ないでしょ。タイミングが合った時って、バーンと後ろにファウル。なんか、ガコンという詰まり気味のフライがちょっと多いかな。まあ、これで1本出たので、変わってくれたらいい。本人も三振はしたくないから、当てにいこうというスイングでこの結果。パワーはゴリラぐらいあるので、当たればいい(笑)。当てなさいと」
―先発登板した北山は
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「セットになって、どうかなと思ったけど。ちょっと浮いてくるボールがあった。まだフォームを変えてそんな時間がたっていないから、これから。ワインドアップの時はいいですよ」
―田中正は
「引っかかりすぎでしょ、指に。あのボールを投げられたら、バッターは当たらないというか。生きたボールですよね、あれこそ。もっともっと上がってくると思いますよ。彼はオフからずっーと一生懸命いろいろ考えながらトレーニングを続けてきた。そういう選手は、ステップアップのスピードが早いので。でもスピードはきょうぐらいでいいんじゃないですか。あのキレがあれば」
―七回1死一、三塁でエンドラン。今年も積極的に動かす
「うん、エンドラン。きょうは水野くん。成功すると、自信につながる。僕が喜ぶから。ちょっと(三走の)水谷くんのスタートが遅れたんですけど。やったことがないだろうしね(笑)。よそから来た選手は。マジかって(笑)。転がしにいったのか、当てにいったのか、と水野くんに聞いたら、あれは転がしにいけないボールだったので、当てにいきましたと。それで正解なんですよ。当ててくれないと。万が一、ボールがずれた時に当ててくれたら、次にまたチャンスがあるから。もう、100点です」
―対外試合初登板のザバラは
「クイックをしっかりね。いいボールを放っていても、シーズンに入って例えば、フォアボールとかヒットで(走者を)出した時の安心感というものが(重要)。タイムがかかっていたので。そうなると、同点の場面とか、ちょっとマウンドに立たせるのに怖いかなと。ランナーを出さなかったら、いいんですけど」
―水谷がコンスタントに結果を出している
「いいですよね。1本、ホームラン出たという自信。出ていなかったら、たぶんバットが出てきていないですよ。もうアピールしないといけないということで、力みばっかしで。今は余裕を感じていますよ。最後の高いフライもちょっと、ボールの下っ面を叩きすぎただけ。ポイントが良かった」
―守備ではエラーが出た
「(七回の)水野くん? あれは大丈夫。加藤(豪)くんでしょ(五回のゴロ、記録は内野安打)。やっぱりね、ああいうプレーをすると、ベンチも、うわーっと沈んだ雰囲気になるし。パパッと前に出て、あの距離だったらスナップスローでポーンと投げたら必ずアウトにできるプレー。ああいうプレーは好きじゃないですね、俺は。ファインプレーしろとは言わないので、当たり前のプレーを当たり前にこなしてくれたら、回は進んでいくから。本人は分かっていると思う。その後、すぐ代えましたけどね。でも、してはいけないというのを分からせてくれたプレーの一つではありますね。めっちゃポジティブですけど」
―清水、田宮が打ってアピール。捕手選びが難しい
「ずっと難しい(笑)。ピッチャーも難しい、バッターも難しい。やっとね、戦力が固まってきたし。ものすごく強いチームの監督さんは、補強とか、外国人とか来た時の決め方って、難しいだろうなと。ねえ、悩むでしょうね。誰かを2軍に落とさないといけないので。まあ、楽しいです、僕は」