21年のホールド王・堀瑞輝 完全復活へ秘密兵器を解禁
再出発の8年目左腕 12日のサムスン戦に登板予定
日本ハムの堀瑞輝投手(25)が、完全復活へ充実のキャンプを送っている。
21年に最優秀中継ぎのタイトルを獲得した左腕だが、昨季は左肩痛の影響もあり、1軍登板は5試合のみ。新たな武器を携え、12日にはサムスンとの練習試合(赤間)でキャンプ3度目の実戦に臨む。
球種増で臨む2024年シーズン
沖縄・名護の地で、汗を流す堀の表情が明るい。痛めていた左肩のコンディションは万全。「球種を増やして、今年はやろうと思います」。投球の幅を広げるため、これまで隠してきた〝秘密兵器〟を解禁した。
プロ入り後に封印していた持ち球 そのボールとは…
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その正体は、米大リーグで主流の変化球・ツーシーム。広島新庄高時代に使用していたが、プロ入り後はあえて投げていなかった。当時は18歳。2軍投手コーチだった高橋憲幸スカウトのアドバイスで、直球とスライダーで勝負していくことを決めた。
その教えを忠実に守ってきたが「もう8年目だし」と決断。球速は真っすぐと、ほぼ変わらない140キロ前後で「僕の狙いとしては内野ゴロを打たせたい。右だったら引っかけて、左だったら、ほぼインコースを張られていないから、あるぞという意識付けです」と意図を明かす。
すでに実戦で試投済み 松本剛も太鼓判「あれ、めっちゃいい」
実戦で試投し、手応えを感じている。7日の紅白戦(名護)では、先頭の進藤に二塁打を浴びたが、石井、松本剛ら後続をピシャリ。「ピンさん(石井)、(松本)剛さんに投げました。剛さんはファウルを打って、後で聞いたら『あれ、めっちゃいい』と言われました」。選手会長からお墨付きをもらい「もっと精度を上げて使えたらなと思います」と自信を深めた。
さあ、名誉挽回だ! 頼れる武田久コーチも復帰
頼れる存在もいる。2017年の1年だけ一緒にプレーした武田久投手コーチが、指導者として6年ぶりに古巣復帰。「自分のことを昔から知っている人がいるとやりやすいです」。もがき苦しんだ昨シーズンから一転、笑顔にあふれる一年にする。