【一問一答】江越大賀 試合決める左翼場外弾 「自分が一番びっくりしました(笑)」
■練習試合 楽天2ー4日本ハム(2月11日、タピックスタジアム名護)
日本ハムの江越大賀外野手(30)が11日、1軍キャンプ地の沖縄・名護で行われた練習試合の楽天戦に出場し、八回に勝ち越しの2ランを放った。新庄剛志監督(52)も驚いた左翼場外への大きな一発。阪神時代の下積みを経てブレークした苦労人は、謙虚に結果を受け止め、一層のアピールを誓った。試合後の一問一答は以下の通り。
―直球を本塁打に。狙っていたか
「ストレートに対しての反応があまり良くなかったので、しっかり修正したいと思っていました」
―打球が左翼場外まで飛んだ
「それは風じゃないですか」
―手応えは
「打った瞬間は切れるかなと思ったんですけど、良い打ち方ができたので、ボールが(フェアゾーンに)返ってきて、切れずにホームランにできました」
―新庄監督からアドバイスとかは受けていたか
「オフ、高めの球に対して右肩が下がらないように意識してやってきたんですけど。意識してることを聞かれた時に伝えて。右肘の入れ方、右肩が下がらないためのアドバイスをいただいて。そこも意識しながら、いい形で打てました」
―試合後も打撃練習。どのような意図で振っていたか
「ロングティーのゆったりとした中で、ヘッドを効かせるようにイメージして。すごく感覚がいい。きのうもやっていたんですけど、そのイメージを忘れないように」
―今年のキャンプはここまでどう過ごしているか
「けがもなく順調にきていますし、しっかり結果を残してアピールしたいと思います」
―現状の課題は
「きょうも3打席目までは内容があまり良くなくて。高めの真っすぐに詰まらされて、内野フライだったので。そこはもっともっと確率を上げられるように意識しています」
―外野手争いは激しい
「自分が結果を残さないことには試合に出られないので、他のメンバーもたくさんいい選手はいますけど、まずは自分がしっかり結果を残すことだけ考えてやっていきたい」
―今後のテーマは
「オフにやってきたことはしっかり継続して。もちろん課題を克服すれば、相手の攻め方が変わってくると思う。まずはそこを意識してやっていきたい」
―ベンチで監督がびっくりしたようなポーズを
「自分が一番びっくりしました(笑)」
―4打席もらえたことを意気に感じたか
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「そうですね。1打席目から、いつ代えられても、という気持ちではいたが、なかなか3打席目までいい内容ではなかったので。4打席目をもらった時にしっかりなんとか結果を残そうという気持ちでいました」
―オフはドライブラインを利用。効果は
「打ち方に関してはすごく効果を感じているが、打席の中でのタイミングに関しては自分の中でしっかりと考えていかないといけない。次はそこの段階かなと思っています」
―動作解析して、課題と数値が一致したか
「僕の中では高めの真っすぐに対して弱いというのはイメージできていたいたんですけど、その通りで。その原因はバットが下がるからかなと思っていたら、そうではなくて。いいスイングができているのに打てていない、ということで、体の使い方、右肩が下がる動きが原因と知れたので、練習でもそこを意識しているんですけど、良かったかなと思います」
―いろんなバットを使っている。課題克服のために特別な取り組みをしているのか
「特別な取り組みはないんですけど、自分の意識の中で、ヘッドが下がるから高めが弱いと思っていたことに対して、大根切りじゃないですけど、上から意識していたのは違うなと。バットはしっかりとレベルスイングをして、肩が下がらないように。そこは発見だった」
―3打席目の三振は肩が下がっていて、4打席目に修正したのか
「そうですね。はい」
―肩を下げないためにはどういう意識で
「ロングティーの感覚でゆったり振る。なんとか当てたいですけど、当てにいくのではなく、ゆったり引きつけて。それが難しいんですけど」
―両肩が地面と平行になるようなイメージか
「そうですね。きょう打てたのは、たぶんボール球なんですけど、あれをうまく打てたのは、たぶんそれがうまくできたからだと思います」
―クローズドスタンスを取り入れた。どんな効果が
「(ボールが)見えやすいようにやってるんですけど、ちょっとインコースに対しての見え方が良くなかったので。あの打席では抑えめで立ちました」
―紅白戦で結果が出ない中で焦りは
「そうですね。まあ、僕も打ちたいなあと」
―去年から江越がホームランを打つと、監督が意外性を強調するようなコメントをする。今年は
「それが減るように頑張ります(笑)」
―監督が、あした沖縄で雪が降ると
「沖縄ですか? 先に謝っておきます(笑)」
―今季に懸ける思いは
「そうですね。もちろん1軍で戦いたいな、という気持ちもあるので。まずは本当に優勝したいなという気持ちが一番強くて。その優勝する中のメンバーにいたいなと。その中で自分が活躍、結果を残して優勝できたら一番いいんですけど。優勝したい気持ちが強いです。しっかり結果を残さないと、1軍にも残れないと思うので、しっかり練習してアピールして、1軍に残りたいなと思います」
―きのう、きょうと福留さんと話していた。どんな会話を
「手を早く使えと言われました」
―どんな効果が
「手を早く使うことによって捕まりが良くなる。きょう打てたホームランなんかは、まさにそういうイメージじゃないかなと思います」