真面目な新助っ人・レイエス 3安打大暴れ「僕はパワーヒッターではなく、パワーがあるバッター」
■練習試合 日本ハム4ー2DeNA(2月15日、ユニオンですからスタジアム宜野湾)
「3番・DH」でスタメン出場 万全の準備で〝猛打賞〟
日本ハムの新外国人フランミル・レイエス外野手(28)は、とにかく真面目だ。
DeNAとの練習試合で3安打を放って躍動し「リーグが違って、普段対戦しないピッチャーが相手だったんですけど、そういうことは関係なく、まず自分が打席に入るまでにやれることを全部やる。これをきょうは実践しました。相手の投手を見て、変化球がどうなのかとかをしっかり確認して、仲間とも情報交換することは、試合前にできる。そして、打席に向かうまでにコンディションのつくり方をもう一回、確認する。それをきょうは実践できて、良かったと思います」と振り返った。
郷に入っては郷に従う 「日本のことを好きになれている」
米メジャーリーグで108本塁打をマークしている実績十分な長距離砲。それでも、日本野球を下に見るような傲慢(ごうまん)さは一切ない。
「本当に短い時間のわりには、新しい日本の野球に順応できていると思います。ドミニカにいる家族はすごく恋しいんですけど、決して、今までやってきたやり方に固執せず、日本のやり方に順応しようとして、できていますし、日本のことを好きになれていると実感します」と力を込めた。
七回からは一塁の守備 自信を持ってプレー
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登録は外野手だが、この日は慣れない一塁の守備にも就き、そつなくこなした。
「すごい良かったです。紅白戦では一塁を守ったことがあるんですが、対外試合で守るのは初めてだった。それにもかかわらず、一緒に守ってくれた水野がサポートしてくれたり、試合前にコーチから、たくさん指示をいただいたり、そうやっていろんな人から指示を受けることで、自分が初めて自信を持てた。守っていて非常に心地良かったです」と仲間の支えに感謝した。
心がける適材適所のバッティング
パワーに自信はあるが、すべて引っ張って本塁打を狙う打者ではない。
「野球場は広い。やっぱり引っ張るだけじゃなくて、球場を広く使って、ヒットゾーンを広く考えて、いろんなところに打つことは大事だと思います。例えば、初球でインコースを攻められて、じゃあ次にどこに来るか考えると、(インコースとは)別のところに投げられる。そういうところを含めて、次にもしストライクに来たら、どこに打てるかとかを考えながらやっています。僕が一つ、大切にしたいことは、僕はパワーヒッターではなく、パワーがあるバッターだということ。ホームランにこだわらず、しっかりその状況に応じたバッティングができるように、そういうことをいつも意識しています」。最優先はいつでも、チームの勝利だ。
逆襲のキーマン! フォア・ザ・チームを貫く大砲
2年連続最下位から、悲願の優勝へ―。新庄監督の胴上げには、優良助っ人の存在が必要不可欠。真面目で謙虚なレイエスが、2024年のキーマンになる。