【一問一答】先発登板の上原 〝新庄の圧〟に屈せず3回完全「打たれていたとしても100点」の理由は…
■練習試合 日本ハム4ー2DeNA(2月15日、ユニオンですからスタジアム宜野湾)
日本ハムの上原健太投手(29)が15日、DeNAとの練習試合に先発し、3回を完璧に抑えた。一問一答は以下の通り。
―今季初の対外試合を終えて
「とにかくリズム良く、無四球だけ考えました」
―手応えは
「きょうは打ち取れる投球ができたので、まず良かったです。フライアウトが結構、多かったんですけど、それはきょうこの風だったので、逆にありがたかった。打ち上げてもらった方がすんなりアウトが取れるかなという感じだったので、運も良かったかなと思います」
―上沢が抜けた。自身が勝ち星を重ねないといけない自覚もあるか
「そうですね。まずスタートからローテーションに入って、最後まで守り抜くことができれば、去年以上には勝ちに貢献できるんじゃないかと思うので、そういう意識は常に持って過ごしている。そのつもりでやっています」
―山崎福也が入り、加藤貴、若手には根本もいる。同じ左投手として、どういう役割を果たしていきたいか
「コントロールのいい加藤さん、(山崎)さちさんがいて、いい見本なので、吸収できるできるところはしっかり吸収して、その先輩2人にないスタイル、そういうのをこれから確立していけたらいい。それはもうシーズンを通してやっていく中で、少しずつ見えてくるものだと思う。年下からは根本だったり、勢いのあるピッチャーがどんどん出てきているので、抜かされないように。抜かされたら、もう1軍で投げる場所はないと思うので、そういうつもりで。根本のことは意識しています」
―きょうは打者9人中、6人から初球ストライクを取った
「実戦2試合目にしては、いい方なんじゃないかなと思います。全く意味のないボールは少なかったと思うので。最後のイニングで投球練習中にボス(新庄監督)に、『初球ストライクね』って言われたのはちょっと、びびりました。マウンドに上がった後、わざわざベンチ前から、『初球ストライクね』と言われて、マジでプレッシャーがかかりました」
―新庄監督に「初球ストライク」と言われるのは、よくあることか
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「試合中に直接、もうイニングが始まるというところで、『初球ストライクね』って声をかけられたのは初めてだった。ど真ん中でストライクを取って、ヨシヨシみたいな」
―初球ストライクへの不安は
「めちゃくちゃあります。ストライクを取った時の安心感、すごいあります」
―30球で、3回パーフェクト
「そこに関してはちょっとなんとも言えないなというところです。良くても悪くても、ファーストストライクを取ってフォアボールを出さずに打ち取っていくことが、シーズンを通してできないと。そういうところを目指してやっているので、結果論なんですけど、それがシーズンでできれば、長いイニングを投げられると思うので、一つのいい収穫として覚えておきたい」
―沖縄での投球。地元の歓声もあった
「暖かいから、投げやすいですね」
―加藤貴、山崎福を見て、感じることは
「2人とも力感がない投げ方で、ストライクゾーンにアバウトに投げているのに打ち取れる。一生懸命、腕を振って、一生懸命、強いボールを投げようとして、ストライクは入るか入らないか分からなくて、結構、打たれるのが僕だった。めちゃめちゃ損しているなと。そういう(加藤貴、山崎福のような)イメージで投げてみたら、どうなのかなというのを、ちょっとやってみたりしているんですよ。それがきょうはかなり出たのかなと。そんなに真っすぐが速いわけではなく、変化球はそこそこ良かったかもしれないですけど、コースにビタビタに決まっていたわけではない中で、ピッチャーとしては気持ち良く打ち損じてくれた。何か打ちにくさだったりとか、そういうのが意外とあるのかなと感じたので、そういうところは2人のピッチングから、ちょっとイメージをつくったものではある。そういうところはちょっと試していきたい」
―力感のない2人とは違う、自分の完成形をどうイメージしているか
「それはまだちょっと分からない。その2人の感覚だったり、イメージを一回、感じてみることができれば、自分のなりたい姿と合わせて、何か違うスタイルがあるんじゃないかなと思う。全く同じスタイルになっていたら、たぶんあの2人に勝てないので、そこからまた自分らしさがどこにあるのか探していけたらなと思います」
―去年と比べて、力感はどのくらいか
「去年のシーズン中と比べたら全然、出力は出ていない方だと思う。きょうもストライクを取ることしか考えていないので、別に真っすぐが遅くてもいいですし、垂れててもいいですし、何でも良かったので。まだ2月なので、開幕までに自分の思っている強さだったりとか、そういうふうになっていけばいい。そこまではできるだけ自分の思った内容、やっていきたい通りにというところだけ考えておけばいいかなと思う」
―30球投げて、ボールは10球。それぐらいの割合は
「まあ、いい方じゃないかなと思います」
―続けていけば、イニングも増える
「そうですね。あとはどこでボール球を投げるかというところですね」
―この前の紅白戦での登板では、自己採点が0点だった。きょうは
「きょうは100点です」
―フォアボールがなかったから
「そうです。フォアボールを出さなかったので100点です」
―抑えたことが100点の要因ではない
「じゃないです。例えば、きょうめっちゃ打たれたとしても、フォアボールさえ出さなければ(100点)」