札幌ルーキーMF原康介 仲間からのサプライズ〝卒業式〟で開幕メンバー入りへ気持ち新た
【コンサドーレ熊本キャンプ】
■2月15日、熊本・大津町運動公園球技場
狙うのは開幕戦での公式戦デビュー
沖縄キャンプで北海道コンサドーレ札幌への加入をつかみ取った高卒ルーキーのMF原康介(18)。家族、そして3年間共に戦った仲間たちからのエールを胸に、目前に迫った福岡との開幕戦(2月24日、ベススタ)での公式戦デビューを狙う。
プロでの活躍誓いプレーに緊張感
1月31日に札幌への加入が正式発表されてから約2週間。現在は「契約を勝ち取るというところからもう一段階上がって、プロで活躍するという気持ちもありますし、その中で結果を出して試合に出ていかないといけないので、一個一個のプレーの緊張感というのがありますね」と口にする。
トライ&エラー繰り返して日々奮闘
加入の決め手の一つとなった戦術理解度、サッカーIQの高さも引き続きトレーニングの中で発揮することができており、「失敗もしながら、いろんな経験ができているかなと思っています」。トライ&エラーを繰り返しながら、より札幌のサッカーに順応しようと日々奮闘を続けている。
凱旋帰郷した空港であらためて両親に報告
沖縄キャンプ後のオフ期間に、故郷の愛知県へ〝凱旋帰郷〟を果たした。空港には両親が迎えに来ており、「(到着ゲートを)出たときにいたので、(プロ入りの)報告をしました」と、家族の元に吉報をもたらせたことを喜んだ。
名古屋高で行われた加入会見後に…「泣きそうだった」
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11日は母校・名古屋高で行われた加入会見に臨んだが、その後にサプライズが待っていた。会見場を出ると、同校サッカー部の山田武久監督(48)や3年間共に戦ってきたチームメートたちが待ち構えており、29日に行われる卒業式に参加できない原のために、ひと足早い〝卒業式〟が執り行われた。
熱いエールで覚悟ができた
「すごいうれしかったですし、泣きそうだったんですけど、ギリギリ耐えました」と、仲間たちからの熱いエールを受けて決意を新たにした。「ああいう形で送り出してもらえたので、もう一つ覚悟がつきました」。自分一人だけではなく多くの人たちの思いも背負って、プロの世界を戦い抜いていく。
練習試合では主力組での出場も経験
沖縄で行われた練習試合では主力組での出場も経験した。アカデミー出身者以外ではJFL時代の吉原宏太さん(46)以来、28年ぶり2人目となる高卒新人の開幕スタメン入りも決して夢物語ではない状況だが、原自身は「ベンチに入れるかも分からないし、その中で今やれる精一杯のことをしていきたい」と、うわついた気持ちは一切持たず、貪欲に日々の練習に励んでいる。
次は自らサプライズを
開幕戦に向けて「チームとしてはまず勝利を目指すというところで、その中で僕が少しでも貢献できたらと思っています」と意気込みを語るルーキーが、今季初戦で自らサプライズを起こしてみせる。