万波が初対外試合で貫禄タイムリー バットの細部にもこだわり「敏感に気を配りながらやってみたい」
■練習試合 日本ハム4ー2DeNA(2月15日、ユニオンですからスタジアム宜野湾)
第2打席で4番の仕事 DeNAを突き放す一打
日本ハムの万波中正外野手(23)が15日、沖縄・宜野湾で行われたDeNAとの練習試合に「4番・右翼」で出場。三回の第2打席で左翼へ適時打を放ち、自身今季初の対外試合で存在感を見せつけた。
3月に開催される欧州選抜との強化試合で侍ジャパンに選出されている若き大砲が、徐々にギアを上げてきた。
自分に厳しい若き大砲 「まだまだですね」
言葉には、貫禄さえにじむ。自身今季初の対外試合で結果を残しながらも、試合後のコメントは辛口だった。
「甘い球でしたし、もっとハードヒットして強い打球、長打を打ちたかった。良い練習はできているけど、実戦では発揮できていない。まだまだですね」と厳しい自己評価を下した。
シーズンを見据えて試行錯誤
勝負の女神は細部に宿る。この試合ではバットに黄緑色のグリップテープを巻き、打席に登場。「試したかったって感じです。左手のところだけを太くしてみたり、何も巻いてないのを使ってみたり。シーズンに向けて、いろいろ試しているような段階です」と意図を説明した。
さらなる飛躍へ 何事にもチャレンジ
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わずかなフィット感の違いを追求するのには、理由がある。「手って〝むくみ〟が絶対にあると思う。握ると、その日によってバットの細さが変わると感じていた。今年は、そこも敏感に気を配りながらやってみたいと思って、試みています」
ミリ単位の差を肌感覚で知り、好不調の波を減らす。
昨秋に続く日本代表入り 今オフのプレミアも照準
再び、世界を相手に躍動する。昨年11月に開催された「アジアプロ野球チャンピオンシップ」に続き、来月開催の国際試合でも侍ジャパン入りが決定した。
「本当にうれしく思うし、すごく光栄です。今回は親善試合ですけど、オフのプレミアに向けて、いいアピールがしたい。レギュラーシーズンの足掛かりになる2試合。全力で準備して試合に臨みたい」と気合をみなぎらせた。
上り調子の23歳 すべてを力に
代表活動は大きな刺激をもらえる特別な時間だ。振り返れば、昨年3月にサポートメンバーとして代表に名を連ねたことが、大ブレークのきっかけだった。
「すごい選手がいっぱい集まってくる。いろいろ教わって、より自分の成長につなげていければいい。(今回は)ちゃんとメンバーに選んでもらって出る試合。意味合いも違ってきますね」。日の丸を背負う強い自覚を胸に、キャンプ後半も充実の時を送る。