五十幡&スティーブンソン 日米快足コンビがし烈な〝競走〟「頼もしいけど、負けてられない」
■練習試合 サムスン3-18日本ハム(2月17日、タピックスタジアム名護)
ともに2盗塁でアピール
日本ハムの五十幡亮汰外野手(25)とアンドリュー・スティーブンソン外野手(29)が17日、沖縄・名護で行われたサムスン(韓国)との練習試合に先発し、ともに2盗塁をマークした。ダイヤモンドを駆け巡る日米の快足コンビが、大逆襲を先導する。
五十幡は内野安打や左中間三塁打も 「なぜ良いのかを分析、研究したい」
韋駄天たちは互いの存在を意識し、自慢のスピードを見せつけ合った。まずは五十幡だ。二回に鮮やかな三盗を決めると、一気に勢い付く。先頭で迎えた五回の第4打席はショートへの平凡なゴロとなったが、全力疾走で内野安打をもぎ取った。直後には難なく二盗に成功。七回にも左中間への一打で三塁を陥れるなど、これでもかと俊足ぶりをアピールした。
「盗塁はスタートが好調で良い感じに決まってます。なぜ良いのかを、今夜も映像を見て分析、研究したい。内野安打も持ち味の1つ。してやったりなヒットを、これからも増やしていきたい」
昨季マイナー44盗塁のスティーブンソン「自分は三盗もできる」
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スティーブンソンも黙ってない。昨季マイナーで44盗塁を記録した背番号6は、警戒の網をくぐり抜け、相手バッテリーをかく乱した。三回に中前打で出塁すると二盗、三盗を続けざまに成功。迷いのない走塁で、首脳陣に脚力をアピールした。
「チームに合流してまだ間もないし、どんどんコーチに見せないといけない立場。正直、二盗に関してはできると思われているだろうけど、自分は三盗もできるスキルを持っている。日本の方がクイックが速いから、しっかりアジャストしていきたいね」
外野レギュラーは万波、松本剛に続くあと1枠
定位置を巡る争いは激しい。外野にはレギュラーが確約されている万波に、実績ある松本剛もいる。走力が売りの五十幡とスティーブンソンは必然的に、残る1つの枠を競い合うことになる。
「切磋琢磨して争いたい」「盗めるものは盗みたい」
五十幡が「実戦になるとさらにスティーブンソンのスピードを感じました。頼もしいけど、負けてられない。自分がライバルと言っていいのか分からないけど、切磋琢磨して争いたい」と言えば、スティーブンソンも「五十幡は足が速くて、盗塁のテクニックも一級品。走力はリーグの中でもトップ選手だと思うので、盗めるものは盗みたい」と互いの存在をバチバチに意識し合う。
好投手を相手に結果を出せるか
新庄監督は「今は全員一緒。良いピッチャーが来た時に、どういう結果を出すか」と、ハイレベルな争いを歓迎した。ヒートアップする〝競走〟が、好機と活気をもたらしてくれる。