《SHINJOの信条》(左翼を守った郡司に)俺の1軍デビューはサードなんだよって話をしました
■練習試合 サムスン3-18日本ハム(2月17日、タピックスタジアム名護)
―きょうの一番の収穫は
「いやもう、それどころじゃなかったですよ。デッドボールが怖くて怖くて。バットと指が挟まって骨折でもしたらどうしようかって、そればっかり考えていました。本当に、きょうの試合で野球はピッチャーだなというのが分かりましたね。あれだけボール、ボール、ボールと続くと、ストライクゾーンに来た球に絞るの(打者は)めちゃくちゃ難しいんですよ。それでも結果を出したというところは、すげーなって。俺なら全部避けるか(打席の)一番外に立つぐらい。でもアピールしないといけないからね。そういう気持ちは伝わってきました。でも、ちょっと危ない」
―マーフィーの投球は
「かんっぺき。完璧。テンポ良い、ボール良い、ナックルカーブ良い。初回は真っすぐが154キロ、二回は151キロ。3キロ下がっている。先発をやらせたいので、三回以降どれぐらい球速が下がっていくのか、もうちょっと見たかった。体力的にどれぐらいなのかなというところを次は見てみたい。興味深いです」
―スティーブンソンは
「この前(15日のDeNA戦)、三遊間に詰まりながらのヒットを打ってから、乗ってくるイメージはできていたので、ヒットは別に驚かなかったです。乗ってくると、ああいう走塁(二盗、三盗)につながっていく。セカンドに行って、あんまり調子に乗せたらいかんから、走るなのサインを出していたんだけど、走ったね(笑)。気持ちは分かる。良い走りしていましたね」
―野村は本塁打でアピールした
「ホームラン打った後に、風? って聞いたら『いや、詰まりです』だって。え、芯やろ? って。そしたら奈良間くんが(ビッグマウスの)『マーウス』って言っていた(笑)。完璧でしょ」
―郡司は3安打すべてタイムリー
「途中から出ていったのに、センター前に簡単そうに打ちますね、本当に。ただ、ローテーションピッチャーが来たときに、あのセンター前に行くやつがセカンドゴロやライトフライになる。でもレベルアップしたかもしれないね。ローテーションピッチャーが来ても、普通にセンター前に打つかもしれない。それを楽しみに、これから見ていきたいです」
―サードのレギュラー争いは
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「それは分かりゃん。これから。もう、サード以外でもすべて考えることばっかり。いい悩みだね。ピッチャー含め。この勝負は、オープン戦の中盤ぐらいから、はっきり答えられるようになってくるかな」
―盗塁が多かった
「(相手投手が)クイックしてないもん。できないというか、遅いですしね。だからタイミングを計らせる練習だった。アウトになっても良いので、タイミングの計り具合をみんなに経験させたいというか、植え付けたいので。自分たちでタイミングを計って、早めのスタートを切ってほしいということは言っています」
―きょうも守備がしっかりしていた
「そこら辺はね、秋季キャンプでやってきたことが、ずーっと続けられているかな。やっぱり僕は守備をすごく大事にしている。エラーしたらアピールできない。そういうところの意識はあったんじゃないですか」
―ファウルフライでタッチアップをしたり、走塁も積極的だった
「こっち側が言わなくても、やってくれるようになりましたね。何であそこ行かんのやっていうのは減りましたね、この2年間で。1年目はもうずーっと言っていました。1年半ぐらいか。ずーっと言っていた。あそこで行けよ、横に弾いているんだから行かなあかんやろって。今の時期はどんどん、これは行ったらアウトになるっていう(確認をした)方がいい」
―スティーブンソンの三盗は止めたと言っていたが、五十幡は行かせた
「そうですね。五十幡くんの場合は、意外と三盗がうまくない。スタートにキレがなかったり。こういうところで練習させたいので」
―スティーブンソンと五十幡は一つの枠を争うのか
「それは分からない。もう今は全員一緒ですよ。ここから、いつも言っているように、いいピッチャーが来たときにどういうスイングをするか、どういうタイミングを取るか、どういう結果を出すかで、グンっと入れ替わるかもしれない。ただ、水野くんはいいアピールをしてくれていますね。面白いなーって。やっぱり真っすぐをパチンって捉えてくれるところは、すごく評価はしていますね」
―打球が伸びる
「伸びるんですよ。水野くんのときだけ風が吹いているのかなー?(笑)。パワーか」
―マーフィーのカーブは何が良いか
「ブレーキが効いているんですよ。ブレーキが効いていて、来たーっていうところからもう1個曲がって来る。それが打ちづらいんじゃないかな。打席に立っていないから分からないですけど、見た目ね。後ろに行って見たり、映像を確認したら、そういう風に感じましたね。二段階ブレーキというか。やっぱり身長もあるし、投げ方もクイック気味。左バッターは特に打ちづらいんじゃないかなっていうボールには見えましたね」
―郡司の左翼守備は
「やっぱり慌てるから(送球が)シュート回転する。それは森本コーチには伝えてます。きょうも、俺は最初の1軍デビューはサードなんだよって話をしました。知らなかったでしょ? って言ったら『はい、知らなかったです』って。だから、どこのポジションでもまずは、出られる準備をしておかないと。そこから自分のポジションに戻ってくる、みたいな話をしましたね。僕はサードですからね、したことないっちゅうねん(笑)。いきなりかいって。でもね、チャンス、チャンス。オマリー帰って来んなって思ったもん。本当に。そこから自分の自信あるポジションに戻って、何十年もレギュラーを獲れた。(郡司も)そうなるかもしれないね」