レイエス〝来日1号〟でバズーカポーズ披露 007は警戒度MAX「投げミスできないプレッシャーかかる」
■練習試合 日本ハム6-5楽天(2月18日、金武町ベースボールスタジアム)
他球団スコアラーも逆方向への一発を絶賛
日本ハムのフランミル・レイエス外野手(28)が18日、沖縄・金武で行われた楽天との練習試合で〝来日1号〟を放った。バックネット裏で目を光らせていた他球団スコアラーは、新助っ人による逆方向への一発を絶賛。レギュラーシーズンへ向け、警戒度を一気に強めた。
驚異的なパワーを見せつけた。一回2死一塁、外角への速球を振り抜くと、フラフラと舞い上がった白球は、そのまま右翼芝生席に飛び込んだ。打ち損じにも思えたスイングを振り返り「風にとても助けられたよ」と苦笑いを浮かべ、冗談めかした。
楽天ドラ1古謝に大人の余裕
相手投手はドラフト1位の古謝。強烈な一打でプロの洗礼を浴びせた背番号99は「今まで対戦した左投手の中でも、とても力強い投球をするね。ストレートも力強かったし変化球も良かった。初対戦でこういう結果になってしまったことは、申し訳ない。彼はいい投手になると思うよ」と大人の余裕を見せ、ルーキーを気遣った。
バズーカポーズの由来
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陽気な性格に加え、ユニークなパフォーマンスも人気を呼びそうだ。本塁打を確認したレイエスは、二塁を回ると右腕を担ぐ〝バズーカポーズ〟を披露。その由来を「インディアンス(現ガーディアンズ)へ入った時に、チームメートがヒットを打つたびにベンチへ向かって銃を打つパフォーマンスをしていたけど、俺には小さすぎた。だからバズーカで対抗しようと思ったんだ」と、ニコニコ顔で説明した。
俺のアイデンティティー
2019年以降は、本塁打を放った全ての試合で、同様のパフォーマンスを続けているという。「プロ野球で本塁打を打っても、友達とソフトボールをやっていても、毎回やるよ(笑)。俺のアイデンティティーなので、今は変える必要がないと思う」と日本でもアーチを量産し、何度でもバズーカ砲を担ぐつもりだ。
オリ曽我部スコアラー「考えた打撃ができる上に、あれだけのパワー」
メジャー通算108本塁打のパワーは本物だ。ネット裏で驚愕の一発をチェックしたオリックス・曽我部スコアラーは「カウント3ー1で強引に行くと思っていたけど、キャンプの練習通り、逆方向へ謙虚に打っている。振り回すだけではなくグラウンド状況やカウントを考えた打撃ができる上に、あれだけのパワーがある。投手には投げミスできないプレッシャーが掛かる。良いバッターですね」。敵情視察した007は、困惑の色を浮かべた。
広角打法への意識
極端な守備シフトが敷かれるメジャーを経験したことで、広角打法への意識が芽生えた。力だけに頼らないスタイルは、海を渡っても変わらない。「引っ張るとあまり良いことが起きないからね。センター返しを意識して、内角に来たら左側に打って、外角に来たら流し打ち。広角に打つ意識はとても大事。相手のレポートに『どこでも飛ばすから気をつけろ』と書かれる選手になりたいね」。剛柔一体の打撃で、日本球界に旋風を巻き起こす。