育成コンビの福島&柳川がともに1回無失点で支配下入りアピール 共通の趣味はあの大人気ゲーム
■練習試合 日本ハム6-5楽天(2月18日、金武町ベースボールスタジアム)
ともに今季初の対外試合で八、九回に登板
育成コンビがまた一段、支配下への階段を上った。日本ハムの福島蓮投手(20)と柳川大晟投手(20)が今季初めて対外試合に登板し、楽天の1軍級打者を相手に、そろって1回無失点と好投した。どちらも150キロ台の直球を軸に主導権を握り、走者を背負いながらも冷静さを保ってチームの勝利に貢献した。
福島は2死から楽天・島内に10球粘られるも中飛に
まず登場したのは福島。同点の八回からマウンドに上がり、先頭の村林を一ゴロ、続く平良を空振り三振に仕留めて2死を奪うも、ここから連打を浴びて二、三塁のピンチを招いた。打席には、実績十分の4番・島内。2球で追い込んでからファウルで粘られたが、「(粘り)負けたらダサい」と奮起し、10球目で中飛に打ち取った。
0点で終われたのは良かった
「良いバッターを相手にできたのは、良い経験になりました。結構粘られたんですけど、頑張りました。0点で終われたのは良かったですし、真っすぐでファウルを取れていたので、そこはいいかなと思います」
1点リードの九回を任された柳川 打者3人で抑えて5連勝に貢献
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柳川は1点リードの〝セーブシチュエーション〟で、九回のマウンドを任された。チームが対外試合負けなしの4連勝中だったこともあり「(連勝を止めたら)やばいなって、結構意識していました」と不安を感じながらの登板だったが、心配無用だった。先頭の伊藤裕には二塁への内野安打を許すも、続く黒川は遊ゴロ併殺。最後は堀内を二ゴロに抑え、打者3人で危なげなく試合を締めた。
ストライク先行で投げられた
「結構、捉えられた打球もあったんですけど、良い球を良いところに投げれていたから、(野手の)正面に飛んだと思う。前回(10日の紅白戦)はボール先行していたので、きょうはストライク先行で投げられたので、そこは良かったです」
若きホープは高みを見据える 「手応えはまだ全然ない」
支配下昇格へ、周囲の期待は大きく膨らんでいる。しかし、1月に成人式を終えたばかりの若きホープたちに浮かれる素振りはない。福島は「決め球がまだまだ」と、追い込んでから仕留めきれなかった投球内容を反省し、柳川は「手応えはまだ全然ないです。空振りが取れていないので、取れるようにならないと」と高みを見据えた。
共通の趣味は「スイカゲーム」
マウンドで投げる剛速球とは対照的に、2人の私生活は穏やかだ。共通の趣味は「スイカゲーム」。箱に果物を落とし、同じ種類をくっつけて大きな果物に進化させ、最終的にスイカを目指す。福島は「最近は安定してスイカが作れるようになりましたよ」と胸を張り、柳川は「いいリラックスになっています」とにっこり笑う。2軍国頭キャンプでは同部屋で、優しい2人の元には先輩のドラ1左腕・細野や、1学年下の安西など、投手を中心にした同年代のメンバーがよく集まっているという。
自分たちも、どでかい大物へ
グラウンドで見せるポテンシャルと、日常でまとう柔らかい空気のギャップが魅力の2人。未来のエース候補たちは、190センチを超える長身に目いっぱいエネルギーを溜め込み、大きく大きく進化しようとしている。