【一問一答】金村尚真が今季初対外試合で3回無失点 〝大海カット〟にも手応え
■練習試合 日本ハム6-5楽天(2月18日、金武町ベースボールスタジアム)
日本ハムの金村尚真投手(23)が、今季初めて対外試合で先発し、3回を無失点に抑えた。一問一答は以下の通り。
―登板を振り返って
「初回は球が上ずっていたので、なかなか思うような投球ができなかったんですけど、三回は課題にしている初球ストライクだったり、そういうのもしっかりできた。次は初回からしっかり自分のピッチングができるようにやっていければなと思います」
―対外試合初登板。テーマは
「まずはしっかり強い真っすぐを投げたいなと思っていた。きょうはしっかり、真っすぐでファウルを取れたので、良い感じです。ただ2ストライクで追い込んでからのピッチングが悪かったので、次回からは決め球にしっかり意識を持って、真っすぐだけにならないようにしたいなと思います」
―追い込んでからの決め球が課題と。具体的には
「やっぱり高さですね。しっかり2ストライクで追い込んでも、きょうも打たれたのもありましたし、追い込んで打たれるのが、ピッチャーとしては球数も投げているわけで、一番痛いなと感じる。変化球の高さだったり、コントロールのちょっとしたものをしっかり調整して、次回は投げられるようにすればいいかなと思います」
―上沢が抜けた。期待されている自覚は
「もちろん、僕が上沢さんの穴を埋めたいという思いは強く持ってやっています。いいピッチャーがたくさんいて、先発もみんないいですし、そこに負けないようにという強い思いがある。しっかり負けないようにやっていきたい」
―競争は熾烈。どう存在感を示すか
「(先発ローテの)5枚目に入るという考えではなくて、その上にいるピッチャーたち、(伊藤)大海さんだったり、加藤(貴)さんだったり、(山崎)福也さん、いろんないいピッチャーがたくさんいる中で、その人たちに追いつけるようにやっていきたいなと思います」
―三回のマウンドに上がる前に、新庄監督から何を言われていたか
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「『初球ストライク行けよ』と言われた。本当にあの一言で結構、変われた。初球ストライクを入れに行こうと、コーチと話しているんですけど、やっぱりどうしても打たれたくないという思いがある。強い球を投げたいだとか、そういうのがあった。でも打たれてもいいからって言われたので、打たれてもいっかと思って(笑)。力を入れてファウルを取りに行くとかではなくて、力まずにコントロールで行こうと投げたら意外と、バッターもさされていました。やっぱり力感なく投げた方が良いボールが行っているなっていうのは感じた。そういうピッチングスタイルで行った方がきょう楽だったので、次回からもこういったピッチングを続けられればいいなと思ったので、ありがたい一言でした」
―沖縄は地元。拍手が多かった
「地元でできるというのはすごく幸せなことだと思う。もちろん、たくさんの人が応援してくださっているので、その期待に応えたいなという強い思いがある。しっかり結果を残して、もっとたくさんの人たちに応援されるような選手になりたいなと思いました」
―右打者の外に小さく逃げていたのは
「カットボールですね」
―自己評価は
「僕自身、カットとスライダーは課題にしていた。良かったんじゃないかなと思いますね。(伊藤)大海さんに結構、教えてもらっていて、だいぶ良くなっているので、いいんじゃないかなと思いますね」
―いつ教えてもらったか
「キャンプ入ってからですね。去年はあんまりしゃべれなかったので」
―1軍と2軍だったからか
「そうです。今年はたくさん、盗めるものは盗んでおこうと思って、たくさん話しかけています」
―どんなことを教わったか
「握りは本当に真っすぐからちょっとずらすだけの、本当にオーソドックスなカット。やっぱり曲がらない怖さがカットボールにはあるので、それで打たれる怖さもある中で投げないといけない球種だと思う。でもその怖さを捨てないと、いいカットボールは投げられないというのは大海さんも言っていて、曲がらなくても良いからとりあえず投げようと思ったら、意外と良いボールが行っていた。そういう考えも大切だなとあらためて感じました」
―ボールの軌道の変化は
「僕から見て、曲がっているか曲がってないかも分からないです。キャッチャーがいいボールと言ってくれるので、そこは曲がらなくてもいいやと思って。とりあえず球速差があればバッターも奥行きだったり、そういうのを感じると思うので、本当にそこは腹くくって、打たれてもいいや、ぐらいの気持ちで投げています。今までは、スピードももちろん大切なので、スピードを上げながら、本当に高速スライダーみたいな気持ちで投げていたんです。だからカットというよりは結構動いていたので、スライダーに近かった。もうちょっとスピードを出したくて、大海さんに聞きました。そこからは本当に、ちょっとだけ曲げる意識で投げています。曲がらなくてもいいやと」
―カットの使い道のイメージは、球数少なく凡打を打たすことか
「そうですね。やっぱりちょっと曲がるだけなので、コントロールしやすい。速い系の球を投げたいな、緩いのじゃカウント取れないなというときだったり、使い道がたくさんあるので、すごく楽な球種かなとは思います」
―進藤のリードはどうだったか
「結構、試合前に話して、進藤に任せるというのは伝えてある。これから徐々に、プロのバッターと対戦する機会が進藤自身も増えると思うので、その中で話し合えたらなと思います。今は僕としては、自分で感じてやってほしいなというのがあるので、何も言っていないです」
―次回登板に向けて
「きょうは初回の入りがすごく悪かったので、課題にしている初球ストライクだったり、しっかり力みなく投げることだったり、そういう課題をしっかり持ってやっていければなと思います」