新旧チーム得点王コンビ・札幌FW鈴木武蔵&MF浅野雄也が揃って完全合流し開幕戦に弾み
【コンサドーレ熊本キャンプ】
■2月20日、熊本・大津町運動公園球技場
オフ明けの11対11で共にゴールして活力注入
前日をオフに充てた北海道コンサドーレ札幌は、いよいよ今週末に迫った24日の福岡との開幕戦(ベススタ)に向けて練習を再開。午前練習を実施し、6対6のミニゲームや11対11などで調整した。
この日からMF浅野雄也(27)とFW鈴木武蔵(30)が全体練習に完全合流し、11対11では共にゴールをゲット。新旧のチーム得点王が好調攻撃陣にさらなる活力を注入し、福岡の堅い守備網を打ち砕く。
17日に行われたJクラブとの開幕前最後の練習試合で5得点をマークして意気上がる札幌に、2人のチーム得点王が戻ってきた。
浅野が軽度の肉離れから復帰
まずは昨季チームトップの12得点を挙げた浅野だ。先月24日の川崎との練習試合で左太もも前の軽い肉離れを発症し、沖縄では別メニューが続いた。熊本に入ってからは一部全体練習に加わりながらも、実戦形式の練習を回避するなど慎重に調整を行い、満を持して開幕週のスタートから全体練習に合流した。
「遅れを取り戻す」
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練習後には久しぶりのフルメニュー消化に「疲れました」と口にする一方で、患部の状態については「もう全然大丈夫ですよ」と万全をアピール。あと4日に迫った開幕戦に向けて「僕は調整している暇は無いので。遅れを取り戻すという意味でも、1週間でどんどんアピールしたいと思っていますし、自分の良さをどんどん出していこうかなと思っています」と力を込める。
昨年も1週間前に猛烈アピールして開幕スタメン
昨年のキャンプでは、ほぼサブ組でプレーしていたが、開幕1週前に行われた練習試合でゴールをゲット。それをきっかけにして一気に開幕スタメンの座をつかみ取り、最終的にはチーム得点王にまで躍進した浅野。今年も開幕週に〝大まくり〟を見せて、2年連続の開幕スタメンへ名乗りを上げる。
19年のチーム得点王・鈴木も復帰
そして2019年のチーム得点王(13得点)である鈴木も戦線に復帰した。沖縄キャンプでは練習試合で2試合連続ゴールを決めるなど絶好のスタートを切ったものの、左内転筋と右足首に痛みを覚えて途中から別メニュー調整に。こちらも熊本入り以降は全体練習に部分合流していたが、この日からついに完全合流を果たした。開幕戦について「そのためにコンディションを上げてきているので、良い状態で臨めたら」と口にするなど、札幌では20年以来となる開幕スタメン入りをしっかりとその視野に捉えている。
前回在籍時より強い思い
4シーズンぶりとなる古巣復帰を果たした鈴木。前回在籍時には19年のルヴァン杯であと一歩のところで優勝を逃すという苦い経験も味わっているだけに、「チーム全体として何かを成し遂げたいという気持ちは、前に在籍していたときよりもさらに強く思っています」と、タイトルを取りたいという気持ちは人一倍強い。
堅守の福岡を打ち砕く
開幕戦の相手である福岡はキャプテンの元札幌DF奈良竜樹(30)を中心とした堅守を売りとするチーム。その福岡守備陣を鈴木・浅野の〝チーム得点王コンビ〟が蹂躙し、札幌を21年以来となる開幕戦勝利へと導いてみせる。