《平川弘のCool Eye》キャンプで結果を残した調子の良い選手が開幕戦に出場するべき
練習試合の結果で自信
開幕前最後のトレーニングマッチで何とか結果を出し、福岡戦に自信をもって臨めそうな札幌。あとはコンディションを整えて熊本から福岡へ乗り込むだけだ。
開幕スタメンは名誉なこと
開幕の福岡戦まであと4日となった。選手たちは開幕スタメンの11人を目指してキャンプで熾烈なポジション争いをしてきた。もうペトロヴィッチ監督の頭の中には開幕スタメンが決まっていることだろう。開幕戦は38試合のうちの1試合だが、やはり選手にとっては特別な試合で、スタメンに入ることは名誉なことである。
チーム内の公平な競争
キャンプでケガをして出遅れた主力選手も多かった。熊本ではそれらの選手が復帰して戦力が整いつつある。しかし、キャンプで結果を残した調子の良い選手が開幕戦に出場するべきだと私は思う。そうでなければチーム内の公平な競争が成り立たない。これまで主力だったからといってケガから復帰してすぐスタメンに名を連ねられたらチームは活性化しない。
指揮官の信頼度が分かる
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スタメンを決めるのは指揮官であるペトロヴィッチ監督だ。力の世界なので、ケガがちな主力選手が選ばれることも多々あるのがこの世界。頑張った選手が出てほしいが、目的はゲームに勝つこと。ペトロヴィッチ監督の選手ヘの信頼度が伺える起用になると思う。
気になるワントップと右CBは
これまで気になっていたポジションは何と言っても最前線のワントップである。期待されているFW鈴木がケガをして離脱していた。その間にトレーニングマッチではFW大森が得点を量産し、結果を残した。頑張った大森は開幕スタメンに選ばれるべきだと思う。そして右ストッパーは誰なのか? 候補だった新戦力のDF髙尾がケガ。DF馬場がボランチと右ストッパーをチーム状況によって務めることになるのでは。しばらくは馬場が重宝されることになるだろう。
まずは前線からのプレスで流れを
開幕戦はお互いに負けたくないので手堅いゲームになることが多い。とくに福岡は堅守が持ち味なので、ロースコアになる可能性が高い。アジアカップで足元をすくわれた日本代表のように、いいサッカーをしようとすると難しいかもしれない。まずは前線からのプレスで流れを呼び込むこと。それができないと札幌らしさはなかなか出ないだろう。