開幕スタメン有力の札幌MF近藤友喜 「スタートダッシュを切れるようまずは勝ち点3を」
【コンサドーレ熊本キャンプ】
■2月21日、熊本・大津町運動公園球技場
沖縄キャンプ途中から主力組
今季横浜FCから北海道コンサドーレ札幌に新加入したMF近藤友喜(22)は、沖縄キャンプ途中から主力組でのプレー機会が増え、3日後に迫った開幕戦の先発出場が有力視される。昨年味わった悔しさを教訓に、武器とするスピードとドリブルで相手守備網を切り裂いて、チームの開幕ダッシュに貢献してみせる。
雷雨でほとんどの練習メニューが中止
24日の福岡との開幕戦(ベススタ)に向けて午前練習を実施する予定だったが、雷の影響でボール回しを終えたところで練習を中断。午後練習へ変更を検討するも、天候の回復が一向に見込めなかったため、この日のピッチ練習は見送りとなった。14日の熊本キャンプ開始からちょうど1週間。ここまでの練習日は晴天続きだったが、この日は一転して土砂降りの雨がピッチに降り注いだ。開幕戦3日前にチームを襲った予期せぬトラブルだが、近藤は「やれれば良かったけど、やれないならやれないなりにポジティブなところもあるので。ネガティブにならない方がいいかなと思っています」と前を向く。選手の蓄積した疲労を回復させる〝恵みの雨〟となることを願うばかりだ。
「チームのやり方も分かってきて自信もついてきている」
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沖縄キャンプのスタートからここまで一度も離脱することなく練習メニューを消化。それに比例するかのように、自身の特長の周知やチームの戦術理解は順調に進んでおり「日を追うごとに自分の良さ(を出すこと)だったり、チームのやり方も分かってきてどんどん自信もついてきているので、いいキャンプになっている」と、長期キャンプの手応えを感じている。
6日の名古屋戦で大森のゴールをアシスト
キャンプ開始当初こそ控え組だったが、早い時期から主力組に配置転換。以降その座を守り続けており、6日の名古屋との練習試合では同級生のFW大森真吾(23)のゴールをアシストした。「自分の特長も出せていますし、真吾には練習の中でもアシストする場面も多いので、少しずつ分かり合えてきているのかなと思っています」。17日に行われた開幕前最後の練習試合も主力組で出場しており、開幕スタメン入りの可能性は高い。
昨季、横浜FCで開幕10戦勝利なし経験
近藤は横浜FCに在籍していた昨年、開幕戦(対名古屋、0●1)に先発出場したが、その試合を起点に苦い経験を味わっている。「去年は開幕戦で勝てなくて、そこから10試合勝てない経験をしたので。そういう経験を踏まえると、やっぱり(開幕戦には)38分の1以上の価値があるのかなと思っています」。昨年味わった悔しさを繰り返さないためにも、勝利にこだわって開幕戦を戦う覚悟だ。
新たな右の翼が福岡で羽ばたく
「今シーズンは僕個人として勝負の年だと思っているので。個人として結果を出すこともそうですし、長いシーズンの開幕でスタートダッシュを切れるように、まずは勝ち点3を取れるように頑張りたいです」と意気込む。札幌の新たな右の翼が福岡の地で羽ばたき、札幌を3年ぶり開幕戦勝利へ導く。