札幌DF中村桐耶が6年目で初の開幕スタメンへ 大舞台にも「プレー自体はあまりやることは変わらない」
【コンサドーレ熊本キャンプ】
■2月22日、熊本・大津町運動公園球技場
北海道コンサドーレ札幌は24日に行われる福岡との開幕戦(ベススタ)に向けて午前練習を実施し、6対6のパスゲームや11対11などで調整した。むかわ町出身の道産子DF中村桐耶(23)は、今キャンプここまで常に主力組でトレーニング。自身初となる開幕スタメンが濃厚となった。
「6年かかってしまったな」
「今年1年間レギュラーとしてやっていきたい思いがあるので、そのためにまずスタートでスタメンとして出ることは、自分にとって一つ大きな意味があるかなと思っています」。アカデミー育ちの大型DFが、プロ6年目でついに開幕メンバーに名を連ねる。「スタートから出られるのは自分にとってだいぶ進歩しているなと思います」。キャンプの手応えを感じる一方で「ただ6年かかってしまったなという方のイメージが自分的には強いです」と苦笑いを浮かべる。
昨季は開幕メンバー入りも、後半43分から途中出場
プロ4年目だった2022年5月にJ1リーグ戦デビューを果たすと、同年はリーグ戦12試合に出場。ルヴァン杯ではプロ初ゴールを決めるなど飛躍の足がかりをつくった。翌23年はリーグ戦31試合に出場(1得点)し、主力に成長を遂げた。しかし、広島との開幕戦は自身初の開幕メンバー入りだったが、後半43分からの途中出場だった。今年は胸を張って開幕のピッチに足を踏み入れる。
アカデミーの先輩が両チームの主将に
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今季からチームのキャプテンには札幌U-18の先輩であるMF荒野拓馬(30)が就任した。「元々、拓馬くんはチームのことを鼓舞して引っ張ってくれてましたし、プレーでもチームに安定感をもたらしてくれていたので。アカデミー(出身)の選手がキャプテンになってチームを引っ張っていくのは、自分にとってもすごくうれしいことですし、対戦する福岡も奈良(竜樹)くんがキャプテンとして引っ張っているので。アカデミーの先輩たちの姿を見て、自分ももっと頑張らなければなという気持ちにはなりました」。
今季のJ1に在籍する20チームのうち、2人に加えて新潟DF堀米悠斗(29)もキャプテンを務めるなど、札幌U-18出身者のキャプテンシーが光る1年となることが予想される。チームをけん引する先輩たちの背中を見て学び、中村も自身の成長につなげていく。
「この先どうなっていくか予想つかない」
現在の心境を問うと「開幕戦に頭から出ることはなかったので、ちょっといつもと違うスタートになるので、この先どうなっていくかは自分ではあまり予想つかないです」と口にするが、「プレー自体はあまりやることは変わらないので、そこは問題なくいつも通りやりたいなと思います」と、過去2シーズンで積み上げてきた経験を武器に背番号6が90分間を戦い抜き、3年ぶりの開幕戦勝利をもたらしてみせる。