伏見寅威 伊藤にバットを折られ、後輩からはいじられ「ボロクソ言われた。挽回のチャンスがないのが悔しい(笑)」
■春季キャンプ 第5クール第2日(2月22日、タピックスタジアム名護)
開幕投手の道産子右腕と〝対戦〟 2打数無安打と快音響かず
日本ハムの伏見寅威捕手(33)が22日、開幕投手に決定している伊藤大海投手(26)と実戦形式の練習で〝対戦〟し、新球スイーパーでバットを折られるなど、2打数無安打に抑え込まれた
まさかの攻めと〝言い訳〟には「首振れって話です」
後輩右腕には事前に「全球種を見せてほしい。それを見て配球を考えたい」と捕手としての指令を出していたが、ふたを開ければ直球主体の攻めを食らい、「(全球種を)投げてほしかったんですけど、あんまり投げてくれなかったので、想定外でした」と苦笑いだ。
伊藤の「(この日捕手を務めた清水)優心さんが自信満々に、ずっと真っすぐのサインを出してきたので…」という〝言い訳〟には、「首振れって話です」と冗談交じりに一刀両断して笑わせた。
捕手としては実りあり 膨らませた配球のイメージ
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
全球種を見ることはできなかったが、目的はある程度、達成できた。「真っすぐの状態だったり、変化球の曲がりの感じを見たかったんですけど、真っすぐはもう普通にビッと来ていた。そういう意味では順調なんだろうなと。スイーパーは、まあ良く曲がっていました。もともとスライダーはすごい投手。バッター的にはスライダーとスイーパーで若干、変わる。軌道が合わないと思う。(スライダーとスイーパーの)引き出しがあるのは良いこと」と配球のイメージを膨らませた。
再戦熱望も気持ち切り替えた 援護こそ最大の雪辱
伊藤からは登板後に「ちょっと寅威さんが振れていなかったかな。スライダーでバットが折れるのは、なかなかないと思うので、しっかりやってもらいたいなと思います(笑)」などといじられ、「ボロカスに言われましたけど。挽回のチャンスがないのが悔しいです(笑)」
同じ道産子の後輩に、なめられるわけにはいかない―。「負けたまんまじゃいられないので、アイツが投げている時に打って、助けてあげられるようにしたい。それで『お世話になりました』と言わせたい」と援護での〝リベンジ〟を誓った。今季、伊藤の登板日には、女房役の打撃に要注目だ。