大卒ルーキーの札幌MF田中克幸が開幕戦でJデビュー狙う 「気持ちを入れてチームの勝利のために全力を出し切る」
【コンサドーレ熊本キャンプ】
■2月22日、熊本・大津町運動公園球技場
明治大卒の攻撃センス光るボランチ
18人の開幕メンバー入りを目指し、明治大から新加入のMF田中克幸(21)が最後のアピールを続けている。攻撃センス光るボランチが左足を武器に開幕戦のチケットをつかみ取り、晴れの舞台でのJリーグデビューを成し遂げてみせる。
「いつでも出られるような準備をして」
Jリーグ開幕週を迎えていっそう熱を帯びる札幌のトレーニング。プロ1年目の田中克も18枠の狭き門に滑り込むべく日々鍛錬を積み重ねている。現在の心境について「今年からプロということで開幕スタメンを狙ってやってきて、本当にワクワクしているのが素直な気持ちですね」と口にする。「メンバーに入れるように明日トレーニングをして、いつでも出られるような準備をして、出たときには結果を残せるようにやれればなと思います」。
リスタート直後に意表突いたミドルシュート
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22日のトレーニングでもボランチのポジションに入って、積極的にボールに絡み前線へ好パスを配球。また惜しくもGKのファインセーブに阻まれたものの、リスタート直後に意表を突いたミドルシュートをゴール枠内へ放つなど、最後まで己の武器をアピールし続けた。「ちょっと体が重いなという部分がある中ですけど、あと2日あるのでやれることをやって、できるだけコンディションを上げて臨みたい」と語る。
「見ている人がワクワクできるようなプレーが武器」
17日に行われたJクラブとの練習試合は後半開始時から出場しており、「絶対的なところではまだないので、どうかなという部分はありますけど、メンバーに入れる位置にはいると思います」と、自身でも手応えを感じることができている。「見ている人がワクワクできるようなプレーは自分の武器でもあるので、そういったところを意識しながら、まずはチームの勝利のためにやっていければと思います」と、開幕戦のピッチに立つ己の姿を思い描く。
14年の上原拓郎以来の開幕戦Jデビューに
開幕戦に出場すれば札幌の大卒ルーキーでは2021年のFW小柏剛(25、現FC東京)以来となるが、小柏は前年に特別指定選手としてリーグ戦デビューを果たしており、開幕戦出場でのJリーグデビューとなると14年の磐田戦に先発出場したDF上原拓郎(32、現台湾・台中FUTURO)以来10年ぶりとなる。「開幕戦からいいスタートが切れるのがベストだと思うので、自分自身気持ちを入れて、チームの勝利のために全力を出し切りたいです」。期待に胸高鳴る背番号37が福岡の地でプロとしての第一歩を刻む。