玉井大翔 なにクソ魂で若手に勝つ 結果で1軍切符を引き寄せる
■春季キャンプ 第5クール第3日(2月22日、くにがみ球場)
プロ8年目の31歳 2軍キャンプで奮闘中
日本ハムの2軍キャンプに参加している玉井大翔投手(31)が22日、沖縄・国頭で取材に応じ、本格化するサバイバルを見据えて闘志をたぎらせた。現状、1軍昇格のメドは立っていないが、虎視眈々(たんたん)とチャンスをうかがっている。
年齢やキャリアは関係ない。フラットな競争を勝ち抜き、自らの存在価値を示す。
アピール不足を自認 巻き返しへ気合十分
ベテランになっても〝忖度(そんたく)〟は不要だ。1軍昇格切符は自力でたぐり寄せる。キャンプは終盤に差しかかっているが、2軍でのトレーニングが続く。理由は分かっている。潔くアピール不足を認め「練習試合とか、スーパーなピッチングを見せられなかった。球速もそんなに出ていなかったですし。そういうところだと思う」と自戒。「〝なにくそ〟じゃないですけど、そのぐらいの気持ちでやっていきたい」と強い覚悟を示した。
3年連続50試合登板中も昨季の成績には不満足
昨季、3年連続の50試合登板をクリアし、防御率2・63をマークした。だが、自己評価は低かった。走者を置いた場面で救援し、適時打を許すシーンが多かった。10ホールドも物足りなかった。
世代交代が進むチーム事情 「結果が求められている」
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チーム内では若手の台頭が著しく、世代交代が加速している。2017年の入団以来、7年続けて1軍の戦力になっている玉井も、危機感を抱きながら、野球に打ち込んでいる。
「僕は今、2軍にいるので、勝負して結果を残さないといけない。いい若手がいたら、そっちを(起用したくなる)。だから若手以上の結果が求められていると思う」と冷静沈着に受け止めていた。
休日は中島と〝デート〟 ベテラン同士で野球談義も
ルーキーを含めて育成過程の選手が多い国頭で汗を流す日々。少し新鮮な感覚もある。
「(1軍の名護と比較すれば)何もないし、やることがない。最近の休みは2回続けて(中島)タクさんと道の駅に行って、ハンバーガーや沖縄そばを食べましたね。その後、カフェでお茶をして帰る。仲良くしてもらっています」と笑った。気心知れた先輩との食事、野球談義で英気を養っている。
次回登板は3月2日の阪神戦 「できることをやる」
次回の実戦登板は3月2日の阪神戦(札幌ドーム)を予定している。
「一生懸命やっていれば、チャンスはあるかなと。できることをやるしかない」。ドラフト8位からはい上がり、長くブルペンを支えてきた右腕はしぶとく、たくましく生き残り、輝ける場所を確保する。