《SHINJOの信条》このキャンプはけがもないし、本当に満足です
■練習試合 サムスン3ー4日本ハム(2月23日、タピックスタジアム名護)
ー稲葉2軍監督がサインを出していた。新庄監督はどこで試合を見ていたか
「きょうは国頭組が最後なので、アピールする選手を見たいなと思って、ベンチ裏から見させてもらいました。浅間くん、阪口くん、田中瑛斗くん、北浦くんは良いところを見せてくれましたね。韓国の選手たちは10試合ぐらい、1軍で投げるレベルが高い投手たちと対戦している。もしかしたらこのチーム、今年は順位が上がるんじゃないですか。こういう生きたボールで練習しているので。順位を上げてほしいですね。韓国に戻っても、これだけ対戦したので気になりますよね」
ー外野のポジション争いに浅間、阪口も加わるか
「浅間くんは左投手から打ったのはアピールポイントになりましたね。前の試合で1、2本パンパンと出て、乗ってくるタイプの性格なので。何かをきっかけに、ちょっとおかしくなったらズルズルといく。僕が監督になる前から、今まではけがが多かった。今のところは順調にきている。きのう、国頭でノックや走塁を見ていたら、動きのキレが戻ってきていました。打撃にもキレが出て結果も出てきた。あとはオープン戦で良い選手、悪い選手の入れ替えがあると思う。浅間くんも含めてね。きょうは最後、残念でしたね。堀くんが中継ぎとして1軍にいる、いないで本当に層の厚さが変わる。きょうの投球を見せられたら、ね? 悲しいというか、歯がゆいというか。むちゃくちゃ良い投手なのに。自分でしか取り戻せないので、もう一回、見つめ直してやってもらいたいなと思います」
ーファームのキャンプは24日で終了。1軍に呼んで残す選手はいるか
「いや、いないです。いったん帰ります」
ー名前が挙がったメンバーも帰るか
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「そうですね。ちょうど(3月に)エスコンと札幌ドームで試合があるから。見たいと思う選手はすぐ呼ぶし、札幌ドームでも出てもらいます。アピールチャンスはそんなにないので。僕が急に言うから、荷物がまとまってないことがあるかも。『え~!無理です』ってなっても、いや呼んで呼んでってなるから(笑)。きょうみたく早めにアピールした選手を呼びたいなと思います」
ー攻撃では積極的な走塁が多かった
「走塁に関しては、僕が言わなくてもみんなやってくれてます。無理しなくていいよっていうぐらい、良い走塁。先の塁を、先の塁をってね。ただ、国頭の選手はホームに向かって、三塁ベースから1メートルぐらい離れた走塁をしていた。試合中に(走塁時の膨らみが)大きいと直接、伝えました。名護の選手はできているから、ファームでもやってもらわないと。入れ替えになった時に、できなかったらね…。大事な1点でしょ? オーバーランしたタイムと、直線でこう(走ったタイムは)リプレー検証で変わってくるから。その辺はやってくれと試合中に言ったら、阪口くんはしっかりできていた。去年は1点差で負けるゲームが多かった。そういうところのミスがないように、必ずします」
ー宮西の登板は
「キャンプ中から言っていたファーストストライクね。全ての打者からファーストストライクを取っていましたね。今年初の登板で、宮西くんの調子が良かった時のスライダーのブレーキは、まだなかったですね。そこさえ取り戻してくれたら、投手コーチと相談しながら考えていきたいと思います」
ー田中正の直球の質を以前から絶賛していた。きょうの登板は
「スライダーが良かったですね。もうちょっと真っすぐを見たかったかな。リリースポイントも定まっていてコントロールも良かった。ここからもう少しだけバッターのタイミングを狂わせる意識というか、アピールをね。ゼロに抑えたらいいんですけど、そういう意識でやってますよって姿勢も見たかったですね」
ー稲葉2軍監督には、何か指示を出していたか
「ないないない。お任せで」
ー2軍の選手を見て、全体的に満足か
「このキャンプはけがもないし、本当に満足です。一番、満足できたのは雨が降らなかったことですね。休みの日に雨が降ってくれたので。雨降るから休みって計算してたからね…って、できるか(笑)! そんな感じですね」