先発ローテ入りを目指す上原健太 25日の広島戦に登板 ブルペンで新庄監督から金言
■春季キャンプ 第5クール第3日(2月23日、タピックスタジアム名護)
指揮官の熱視線を浴びながらブルペンで59球
開幕ローテーション入りを目指す日本ハムの上原健太投手(29)が23日、沖縄・名護でブルペン入りし、新庄剛志監督(52)が見守る中、59球を投げた。殻を破るきっかけになった指揮官の助言を胸に刻み、25日に行われるオープン戦の広島戦(名護)で先発する。
オープン戦登板に向けてさらなる〝要求〟
鋭い視線を受けながら、郡司を相手に黙々と投げ込んだ。投球の合間に新庄監督が歩み寄ってきて、言葉をかけられた。真剣な顔つきでうなずき、投球を再開した。
今キャンプ中、投手陣全員に課せられたテーマは、ファーストストライクを取ること。オープン戦の登板を控えた上原はこの日、プラスアルファのアドバイスを受け「2球続けてストライクが欲しい時に、しっかり取れるようにと言われました。主にそこです。どの球種でも確実にストライクを取れるように、という意味合いです」と明かした。
直接の言葉に気合十分 「緊張感がありました」
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ピンチを迎えれば、重圧もかかる。場面や状況によって、2球連続ストライクの難易度は大きく変わる。四球を嫌い、打たれても構わない―と公言する新庄監督の考えを理解した上で「なんなら、ボール球がいらないぐらいの感覚でいいと思う。ああやってブルペンで直接、言われると緊張感がありました」と表情を引き締めた。
ライバル多数の激しい先発ローテ争い
今後、先発調整してきたメンバーがふるいにかけられ、ローテーションが構築されていく。伊藤、加藤貴、山崎、バーヘイゲンは当確で、根本、金村、鈴木、北山、マーフィーらと少ない枠を争っていく。
一つのミスが命取りになると見ており「誰がコケてもバンと入れる状態なんですよ。とにかくコケないように、ヘマしないように。打たれるのは良いと思うけど、やっちゃいけないことがある。それをやってしまわないように」と強調した。
目標は明確 ドラ1左腕が9年目の大飛躍を期す
目標として掲げる規定投球回クリア、シーズンフル稼働を意識し、準備を進めてきた。理想の姿はイメージできている。
「被安打が多くても球数が少ない加藤(貴)さんのように。それが一つのコツだと思う。(伊藤)大海のようにバンバン三振が取れたら話は変わってくると思うけど、そうではないから」。新庄イズムを吸収する9年目左腕が、飛躍のシーズンに向かう。