【プレーバック】J1第1節 福岡0-0札幌(2月24日、福岡・ベスト電器スタジアム)
前半のシュートはわずか1本
2024年の初戦は札幌にとって苦しいスタートとなった。キャンプ中からケガ人が多くベストパフォーマンスができない。オフに多くの主力選手が入れ替わったため、手数(人数)をかけて攻撃する〝ミシャサッカー〟をチーム全体で熟知するには時間がかかり、ポゼッションはするがフィニッシュにはつながらず、前半のシュートはわずか1本。逆に福岡はFWウェリントンを軸に2列目がシュートを狙う攻撃スタイルが形になり、何度か札幌ゴールをおびやかした。それでも18分にMFスパチョークが相手選手と交錯し軽いめまいで一度ピッチから出ながらも続行するなど、11人の体を張ったプレーでスコアレスドローで折り返す。
新加入MF近藤が左足の故障で途中交代
後半に入るとさらに厳しさが増す。同5分に右足太ももを痛めているMF宮澤に代わってFW鈴木を投入。その5分後には相手選手と交錯したMF近藤が左足の故障でMF浅野と交代、DF中村に代えてMF青木を投入するなど。スタメンを大きく入れ替える事態に陥った。しかし、疲れから足が止まったのは福岡の方だった。同22分の浅野のシュートから札幌はペースをつかみ、再三相手ゴールに襲いかかる。残念ながらゴールマウスを破ることはできず、0-0の引き分け。勝ち点1を分け合うことになった。
試合詳細はコチラ
■0-0の後半40分にMF小林祐希(31)に代わって投入され、札幌デビューを果たしたMF長谷川竜也(29)
「足元のパスを狙われてカウンターになるシーンが結構あったので、まずは裏を最初に意識しようかなってのと、相手も時間的に疲れてたし、自分も10分ぐらいしかなかった中で、まずは背後を見せながらってのと近くの選手とローテーションしながら相手陣内でプレーするってのだけは意識してやりました。10分間でしたけど、もっと長い時間プレーしたいって思いましたし、このチームのためにできることをやりたいと、より強く思いました。今日デビューできてすごくうれしい」