心身ともにタフな１カ月間のキャンプが、間もなく終わろうとしている。ブルペンで１００球以上投げた後、トレーニングを済ませて宿舎に戻ろうとしていた鈴木に、何かひそかな楽しみはあったのか―と尋ねた。少しだけ考えて「長風呂するぐらいですかね。ファンの方から入浴剤をいただくこともあるので、いろんなにおいのものを使い分けて、１時間ぐらい湯船に漬かっています」と答えてくれた。

　映画や海外ドラマを鑑賞しながら、たっぷりと汗を流し、リフレッシュするという。「好きなジャンルはアクション系とか。恋愛系は興味ないので、見ていられない」と説明。現在、夢中になっているのは、脱獄をテーマにしたアメリカ制作の人気ドラマで「プリズンブレイクを見直しています。今回が２周目です」と、はにかんだ。

　７年ほど前に完結した古い作品だが「めちゃくちゃ面白い。記憶をなくしてもう１回見たいぐらい」と言うほど、ドハマりした。先が読めない上に、謎が解き明かされるような仕掛けがあり、全話制覇した記者も深く共感した。

　チーム内でも、このドラマのファンが多いそう。鈴木は「今、（伊藤）大海もプリズンブレイクを見ていると言っていた。アイツは完全な１周目。ちょっとネタバレしようかなと思っています」とニヤリ。同級生コンビの友情にヒビが入らないことを、切に願っている。