松本剛 〝レギュラー1人は万波〟に発奮 2安打1打点1盗塁でアピール
■オープン戦 DeNA3ー3日本ハム(2月24日、タピックスタジアム名護)
22年のリーディングヒッター 納得の打席内容
完全復活の兆しが見えた。日本ハムの松本剛外野手(30)が24日、沖縄・名護で行われたDeNA戦に出場し、2安打1打点1盗塁と気を吐いた。
2022年の首位打者は「ヒットはどっちも良かったですね。なんなら(2打席目の)レフトライナーも自分の中で納得いく打席だった。きょうは良かったかなと思います」と好感触を得ていた。
「アリ」な2番で打線を活性化
「2番・中堅」でスタメンに名を連ね、機能した。足や小技を使える点も高く評価されている。まだ、オーダーは不確定だが「今は打席に多く入ることができれば、うれしい。あまり打順は気にしていないですけど、2番はアリかなと。(俊足の)スティーブ(スティーブンソン)を1番に置くなら、余計にアリかなと思います」とイメージしていた。
刺さった新庄監督の言葉
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昨年11月に行われたファンフェスで新庄監督は「レギュラーは1人しか決まっていない」と公言した。キャンプイン前日の1月31日には、その1人が万波だと明かした。
昨季はリーグ5位の打率・276
松本剛は22年シーズン、打率・347で首位打者を獲得。23年は両アキレス腱(けん)の負傷に加え、他球団の警戒も厳しくなり、打率・276にとどまったが、それでもパ・リーグ5位だった。間違いなく、チームに欠かせない中心打者だ。
すべてを受け止めて前へ 胸に秘めるレギュラー再奪取
それでも指揮官から〝約束手形〟は与えられなかった。25本塁打をマークした後輩だけが当確。その事実は発奮材料になったのか―という質問に「そうですね。めちゃめちゃなりましたね。ただ、客観的に見た時に万波だけがレギュラーというのも、そうだなって思える部分がすごくある」と受け止めていた。
心機一転のプロ13年目 「結果をとことん出そう」
プロ13年目を迎えている。これまで、チャンスをつかみきれず、2軍生活、下積みを長く経験した。だから、レギュラーの重みは誰よりも分かっている。選手会長も務めるリーダーは「(新庄監督の発言を取り上げた)記事を見た時に、結果を出すしかない、結果をとことん出そうと。今はそういう気持ちしかないです」と言い切った。
タイトルホルダーになってもおごりはない。真っすぐに現実と向き合い、正々堂々と競争を勝ち抜いていく。