道産子左腕・福田俊 昨年5月の2軍戦以来9カ月ぶりの失点に「そういうこともあるでしょう」
■オープン戦 DeNA3ー3日本ハム(2月24日、タピックスタジアム名護)
七回に4番手登板 先頭打者にまさかの柵越え
無失点男がついに、点を取られた。日本ハムの福田俊投手(27)がオープン戦初戦に七回から4番手で登板し、先頭の松尾に初球の直球を捉えられ、ソロ本塁打を浴びた。
昨年5月19日の2軍巨人戦以来、約9カ月ぶりの失点。それでも後続は3人でピシャリと抑え「打たれたボールも悪くない。まあまあまあ、投げていれば、そういう(失点する)こともあるでしょう」と余裕の笑みを浮かべた。
昨季は1軍で圧巻の防御率0・00 実に29試合登板で無失点
昨季は1軍戦で29試合に登板し、全試合無失点と圧巻の成績をマークした。首脳陣からの信頼も厚く、オープン戦での1失点を気にする必要は全くない。逆に捕手陣からは〝失点指令〟も出ていたという。
「(伏見)寅威さんによく、そろそろ1点取られてくれない?って言われます。取られないに越したことはないんですけどね」。シーズン前の予行演習の段階で〝失敗〟をしておくことで、本番での対策も立てやすくなる。
充実の春季キャンプ 〝チーム加藤〟でリフレッシュ
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沖縄で充実の1カ月を過ごした道産子左腕。春季キャンプ中の息抜きは〝チーム加藤〟で行く食事会だった。
「加藤(貴)さんの日常が一番、面白いです。キャンプ中も、先乗り期間も、よくご飯に連れて行ってもらいました。ナバさん(生田目)、健矢(鈴木)もいたか。一番多かった時は堀、金村もいましたね。金村も面白いです。ナチュラルに先輩に失礼しちゃう。一歩間違えたら、ディスってるぞと。悪気なく。だいたいみんなに。悪いと思ってないんですよ。それも面白いです」
豊富な左腕リリーバー 競争激化は必至
左の中継ぎは、個性豊かな選手が揃っている。今後は昨季50試合に登板した河野、高卒7年目でブレークを狙う北浦、21年に最優秀中継ぎのタイトルを獲得した実績ある堀、前人未到の400ホールドにあと「7」と迫るレジェンド宮西らと、激しい競争を繰り広げていくことになる。
見据えるシーズン すべてをプラスに「勝たないといけない」
「勝たないといけないですね。他人がどうこうよりも、まずは自分。結果を残さないと、誰がどうこうは関係ない。自分で結果を出して、待つだけです」
オープン戦の結果は当然、シーズンの記録とは無関係。まだ継続中の連続無失点記録を、今年もどこまでも伸ばしていってもらいたい。