【一問一答】伊藤大海がキャンプ総括「しっかり自分でプランニングして、一日一日が早く過ぎた。あっという間でした」
日本ハムの伊藤大海投手(26)が春季キャンプを総括した。一問一答は以下の通り。
ーどんなキャンプだった
「予定通り、しっかりとプランニングを立てて、トレーナーやコーチと相談していろいろやってきました。それをしっかり、けがなくできたのは良かったと思う」
ー開幕投手に指名されて迎えたキャンプ
「この日っていうのが分かっていて、調整しやすい部分もあった。やってやるぞという気持ちが強かったので、しっかりと責任を持って、人任せにならずプランニングできたのは自分にとっても勉強になりました。それを結果として出せるようにオープン戦もしっかりやっていきたい」
ーキャンプで取り組んだことは
「オフシーズンにウエイトトレーニングをしっかり見直した。メニューの組み方やセット数とかを継続してやりつつ、なるべくブルペンで投球数を減らして、フレッシュな状態でボールを操れる状態をつくりたかった。それがすごくいい感じでできました」
ーボールを操れる感覚があった
「疲れていないと言ったら、キャンプで何してんだ?という感じになるけど、いい体の緊張感でストレスがかかることなくできたので良かったかなと思う」
ー昨年のこの時期に比べ、投げる感覚の違いはあるか
「去年はWBCもあって出力が出始める時期が早かった。それに比べても現段階ではすごくいいと思う」
ー自信を深めたボールは
「去年、一昨年と真っすぐは納得できる球を投げられていなかった。真っすぐに関してはすごくいい感覚で投げられている。力感、バランス含め、いい感じかな」
ースピン量は
「スピン量はまだ測ってないけど、投げている感覚ではこれかな?というのは出てきている。それをものにして、ゲームにどんどん挑んでいきたい」
ー開幕までの期間はどう過ごす
「おとといライブBPで投げて、そこから1週間、シーズン中と同じようなプランニングでつくっている。本当に試合のような感覚で入っていって、1週間、1週間という感じでうまいことシーズンに向けて調整方法もプラスアルファ、いろんなことを試したい」
―開幕戦のイメージは
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「やっぱり自分らしくというか、今年1年間を象徴するような試合にしたいなと思っている。今年の大海はちょっと違うなっていうのをチーム全体に見せることができたらなと思います」
―完成度は高くなってきたか
「荒削りではあるけど、この時期の感覚としては、実戦で投げてない割にはすごくいい。実戦で投げるのが楽しみ。他の選手は投げ始めてるので、若干の焦りは感じますけど、自分のペースをしっかり最後まで貫いて、いい調整ができたらなと思います」
―足の接地も順調に
「そうですね。去年と映像を比べても、ハードルあるなし関係なく、いい感じに投げられている。シーズン中もあれは継続して、今年はやっていこうかなっていう取り組みの一つです」
―だんだん体になじませていく
「そうですね。若干まだ意識してしまう部分もあるので。無意識にできるような感覚に持っていきたい」
―ブルペンで球数を投げないタイプ。開幕に向けて投げる体力はどう付けていく
「実戦でイニングを重ねていかないことには、どうしようもないと思う。 ブルペンで投げる100球と試合で投げる100球は全然、違ってくる。あまり僕はブルペンに、その意味を見いだせない」
―3月の実戦で投げながら体力を付ける
「そうですね。バッターに投げる時の独特の間というか、そういう感覚の方を大事にしたい。ブルペンだと自己満足で終わってしまう。 人それぞれだと思うけど。僕はゲームで球数とイニングを重ねた方が、体力的にはシーズン同様な感じでやっていけるかなと思います」
―2月は投げていない。早く実戦に臨みたい気持ちか
「ん~~~。そうですね。投げたくはなりますけど、2月に投げないというのは、あまり前例がない。それはそれで成功というか。シーズンにすんなり入っていければ、いいサンプルになると思う。試しじゃないですけど、やってみようかなと」
ー初実戦で一番、気にしていること、試したいことは
「ライブBPもまだ後ろにネットがあったりして景色がちょっと違う。本当のゲームになって、試合の空気感になった時にどれぐらいの出力がしっかり出せるか。自分が今、どれだけゲームに入り込めているかをしっかり確認したい。チームは今、テーマとして初球ストライクをしっかり取ることになっている。そこだけをしっかり確認していけたら」
ー中6日で回る意識を持った1か月間
「やっぱりリカバリーをしっかりできる。ブルペンで1球投げるにしても、惰性にならない。もしブルペンが納得いかなかったとしても、また1週間後にブルペンなので。こういうふうに規則的につくっていかないと。きのうダメだったから、きょうも入っちゃおうかな? みたいになるのがすごく嫌だった。ダメならまた、その中6日のサイクルで何とか取り戻して、変える。シーズン中もそうやっていかないといけないので。感覚としては2月から段階を踏んで登板できるのは、すごい良かったと思います」
ー3月も同じリズムで
「中5日があるかもしれないですけど、それは試合を見ながらですね」
ーキャンプ中のブルペンで微妙だったという日は実際にあったのか
「あまりなかったですね。それこそ自己満足じゃないけど、バランス良くは投げれちゃうので。バッターに投げてみないと分からないのが正直なところ。そこがこの調整法、ブルペンの難しさでもある。例えば3月に入ってオープン戦に入った時、より一球一球、大切にしないといけない。そこの難しさを把握した上で、やっていかないと」
ープロに入ってから、特に今キャンプの充実度は高い
「高いですね。ただ走って、ただ投げてみたいな感じではなかったので。しっかり自分でプランニングして、あしたはこれをやる、あさってはこれやる、っていう意味での充実感があった。一日一日が早く過ぎていった、あっという間に終わったキャンプでした」
ー年齢的には中堅ぐらいに。後輩から聞かれることは増えたか
「そうですね、結構ありましたね。金村も根本も田中瑛斗なんかも連絡を取り合ったりして、いろいろなことを話しました」
ー技術的なことを聞かれる
「技術面もそうですし、金村に関しては1年間、投げたことがないので、登板間の過ごし方を聞いてくることが多かったですね」