野村佑希 4番サード奪回へ前進 キャンプ最後の実戦で充実の2安打締め
■オープン戦 広島2ー3日本ハム(2月25日、タピックスタジアム名護)
マルチ安打で1軍キャンプ打ち上げ 「意味のある打席を増やせている」
日本ハムの野村佑希内野手(23)が沖縄・名護で行われたオープン戦の広島戦に出場し、2安打を放って存在感を示した。
練習試合の巨人戦(27日、那覇)は残っているが、手応えたっぷりに1軍キャンプを打ち上げ「良かったと思います。しっかり反省もできているし、ヒットも出ている。今の状態が特に良いわけではないですけど、意味のある打席を増やせている」と納得の表情を浮かべた。
価値ある2本 九回にはサヨナラ勝利を演出
二回は内角いっぱいの直球に反応し、腕をたたんで左翼線にはじき返した。これが、オープン戦初安打となる二塁打。1点を追った九回1死一塁の場面では、詰まりながらも中前に運び、チャンスを拡大。逆転サヨナラ勝ちをお膳立てした。
狙うは「4番・三塁」 闘志を胸に臨んだキャンプ
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今キャンプは、絶対的な主力として地位を確立するための期間だった。三塁手の最有力候補だった清宮が1月下旬、左足関節捻挫の診断を受け、戦列を離れた。こだわりを持つ「4番」に加えて「三塁」の定位置獲得が現実味を帯びた。
充実の1カ月が終了 さらなるアピール期す
複数のポジションに就く可能性も視野に入れながら、居残り特守を続け、打球処理の感覚を体にしみ込ませた。イメージしていた通り、追い込むことができた。ただ、現状に満足することはなく「もちろんキャンプは充実したけど、オープン戦からシーズンに向けて、やってきたことを出せるようにするのが一番かな」と先を見据えた。
首脳陣、そしてファンの期待は重々承知
高卒6年目を迎えている。同級生の万波に続き、完全覚醒が待たれる。
首脳陣、ファンの期待は十分に理解していて「一打席一打席、一つの守備で最大のパフォーマンスができるように準備を常にしていく。起きたことを反省し、次の試合にどう生かすか。それを繰り返しながら、結果が出せれば」と力を込めた。
狙うは6年目の大ブレーク
昨季までは打撃の好不調の波や、守備のミスで悩み、消極的になることもあったが、今季は違う。目先の結果に一喜一憂することはない。どっしり構えて、主軸の仕事をこなしていく。