《SHINJOの信条》1回くらい負けておいた方がいいかな。気持ち悪いでしょ
■練習試合 日本ハム3-5巨人(2月27日、沖縄セルラースタジアム那覇)
―(試合後自ら)
「北山くん、ほれたね。今日のピッチングは。片思い。ハハハハハ」
―両思いでは
「片思い。金村くんもね。きょうはああいう結果になったけれど、反省点がいまのうちに見つかったら、レベルが上がる。いい勉強になったんじゃないですか」
―五回から登板した北山は4回を投げて無安打無失点
「テンポもいいし、リリースポイントもしっかりしているし、最初157キロ。スピードガンが壊れているかなと思って。そうしたら、他のピッチャーはスピードガン通りだったから。力みがなくリリースポイントだけに力が伝わるというか。次の回、がくっと落ちたけれど、全然キレはあった。回を重ねるごとに去年の北山くんの悪い浮き癖が出るかなと見ていたんですけど、全然それもなく。一、二塁になったときにどうなのかなって。セカンドにランナーがいると彼はセカンドを見ながらホームに投げるタイプなので、その辺はこれからまた見ていきながら。僕、後ろで見ていたんですけど、シュート回転しているか、どういうリリースポイントで投げているのか、チェックしていた。完璧でしたね」
―ベンチではなく後ろから見ていた
「そうそうそう。後ろのテレビのモニターでコースとか、構えたところに行っているのかとか、いつもチェックしているんですけど。金村くんはシュート回転しているのかなとか思って。真っすぐのアウトコースがちょっと引っ掛かり気味。ベンチだと見えないんですけど、テレビだと引っ掛かるような感じで。修正しようとすると、またちょっと狂ってきて、甘くなるというところはありましたね。ただ、いいフォークもあったね」
―巨人と今季初対戦だった
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「今日のスタメンは…ほぼほぼレギュラー? いや、いいチームになるんじゃないですか。キャッチャーの子(巨人・山瀬)の(座ったまま二塁にけん制した)スローイング。あのやり方をうちも。山田コーチに座って投げて座って投げてを(指導してもらう)。ちょっとキャッチャーはしんどいかもしれないけど。下半身は。徐々に上がっていく。あれが一番速いですよね。あのああいう投げ方をしているキャッチャーは、デトロイト・タイガースにいた(イバン)ロドリゲス。めちゃくちゃ肩が強いキャッチャーがいたんですけど、ピッチャーより速かった」
―水谷が、五回に右翼フェンス直撃の二塁打
「アピールしてくれていますよ。面白いですし、凡打の仕方がいいですよね。ずっと見極めもいいし、走塁も積極的にやってくれているし。いまはもうみんながみんなアピールしてくれている。(七回に右前打を放った)KG(加藤豪)もね。進塁打だったんですよ。(七回)ランナー一塁で。ミーティングで進塁打のサインが出たら、一、二塁間が空いているからそこに打ってみようと(伝えていた)。完璧に打ってくれた」
―守備でライトゴロを狙おうとしていた
「あれは常にやっていますよ。ライナー性の打球が来た時には、キャッチャーがカバーに行くから、ファーストに逸れてもいいからイチかバチか勝負しなさいということは言っています。これがまた公式戦になったらできないです。公式戦でもいいからやってと。癖を付けたら体が勝手に刺しにいかないと、となる。特に右バッターのそんなに足が速くないバッターの時は面白いでしょ。ワンバンでね。今日の(四回2死一塁で)レフト線にいった(巨人・佐々木の打球を)五十幡くんから野村くんにつないだあの距離はノーバン。ノーバンでいいでしょ。焦りでワンバンになってしまう。最初からもう来ると思っていたらキャッチボールなので。そんなに足の速いランナーじゃなかったので、ああいうところはきっちりしてもらわないと」
―今季、対外試合で初めて負けた
「一回くらい負けておいた方がいいかなって。気持ち悪いでしょ。楽天さんがずっと負けていて、公式戦ちょっと怖いですもんね。逆に。追いつきたかったですけどね。負けは負けでも。もう1点、2点取りに行こうかなってという作戦は考えるんだけど、アピールチャンスは少なくなるから。どういうバッティングするのか見たいという気持ちが勝ってくる。サインなしで打ってみろ、アピールしてみなさいと」
―北海道に戻り、3月2、3日は札幌ドームで古巣・阪神を迎え撃つ
「相手チームどうこうじゃないですかね。自分のチームの選手がどういう仕事をしてくれるか。どういう形で打ってくれるか、どういうピッチングをしてくれるか、というチェックしか、もうしていない。今年は、相手の戦力はどうとか、あまり興味ないね。うちさえしっかりしていたら」
―岡田監督の采配についての関心は
「あいさつしに行って、オープン戦か練習試合か忘れましたけど、最初レギュラーメンバーじゃない選手を六回くらいまでかな、使って。そこから近本くん、中野くんとか、レギュラーの選手たちを代打で使って。盛り上げ方を知っている。みんなうわー、となるから。タイガースは優勝したからこそ盛り上がる。うちはまだそれができない」
―実戦デビューとなった巨人・オドーアの印象は
「オドーア。ああ、フリーバッティングで16本、ホームランを打っていましたね」
―柵越えを数えていた
「今日じゃないよ。この間、坂本くんのバットと長野くんのバット借りて。ポイントもいいし、かるーく打っていい打球を放り込んでいて、憧れの選手はアレックスカブレラと。交流戦とか、あるので。前もって勉強しておかないと。いきなり誰? となるのは嫌なので」