【一問一答】新庄監督の〝片思い発言〟にほれさせた北山亘基が恐縮「両思いになれるように」
■練習試合 日本ハム3-5巨人(2月27日、沖縄セルラースタジアム那覇)
日本ハムの北山亘基投手(24)が27日、巨人との練習試合(那覇)に五回から3番手で登板し、4回無安打無失点と好投。自己最速157キロをマークするなど、テンポの良い投球を披露した。開幕ローテーション入りへ、新庄剛志監督(52)のハートをガッチリつかんだ。登板後の一問一答は以下の通り。
―4回無失点の好投
「無失点で投げ切ることができたので、そこは良かったと思っています」
―狙いは
「オフシーズンから継続して取り組んでる内容の中で、実戦も入ってくる中で、内容もより密度あるものにしていきたいなっていうところで、今日は前回よりもいい内容だったので、そこは良かったかなと思います」
―求めていた内容は
「前回、前々回の2試合は、対バッターの中でちょっと出力がまだ出てないっていうところがあったのが一つと、あとは変化球もいろいろ今試してる部分があるので、それがブルペンでは良くても、また対バッターだったらどうなのかっていうところがあったので、今日は変化球も真っすぐの球速も出てましたし、使いたい変化も何球かうまく使えてた部分もあったので、それも良かったと思います」
―最速157キロを計測した
「今日に関しては入りが一応、中継ぎというか、スターターの入りではなかったので、準備的な部分でちょっと中継ぎの昔の感覚というか、ちょっと出力上げて入りすぎたっていうのが正直あったので。2回以降はちょっと落ち着かせて投げようと意識はして、そこはうまくいけたので、良かったです」
―入りの難しさがあった
「投げる前の時間だったりも、ちょっと不規則ではあったので、そこはちょっと難しくはあったんですけど、投げ始めてしまえば先発と一緒だったので、そこはうまく切り替えていけたんじゃないかと思います」
―自己最速を更新した
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「そうですね。公式戦だったら156とかだったと思うので」
―この時期にこの環境で出た
「日々積み重ねて取り組む中で、良い時もあれば悪い時もあると思うので、今日はたまたま球速に関しては、いつもより良いボールが多かったっていう部分はあるんですけど、また次の実戦でそれがどうなるかっていうのは保証もないので、それが良くもなり悪くもなりの繰り返しの中で、だんだんレベルアップできたらなって思います」
―沖縄で最後の登板を最高の形で締めくくった
「一番は、けがなく終われたのが良かったですし、ここから開幕に向けてもっともっと内容も求められますし、今先発の争いもすごく厳しい部分があるので、もっともっとアピールして、慢心せずにやっていきたいなと思います」
―今後に向けて
「今日の内容をより自分でもっとコントロールして、フォアボールが途中出た部分とか、意図してないボールがあった部分も正直あったので、そこをもっと詰めてやっていきたいなと思います」
―テンポも良かった
「それはもう去年、一昨年から新庄監督にずっと言われたことであって、言われた当時はすぐに僕も対応したかったんですけど、技術不足だったり、まだまだ自分に足りない部分が多かった中で、ちょっと実現しなかった部分も正直あったんですけど、それがこの1年、2年かけてだんだん良くなってきてる方向にはあるんじゃないかなと思うので、今後も大事にやっていきたいなと思います」
―フォームを改良したことで球速への影響はあったか
「動き出しの部分で言うと、今までと違う形にはなっていて、その後の動きの安定感だったり、自分の中で課題だった上ずるボールっていうのが、まあ今日も何球か出たんですけど、出た後にまた修正できたりっていう部分はかなり収穫もあるんじゃないかなと思うので、まあ球速よりかは、どっちかというと自分の狙ったところに100%の力を伝えるっていう方向性で今やってるので、その結果、球速も出たので、そこは良かったかなと思います」
―まだまだ上がる
「期待していただくのはうれしいんですけど、自分自身はそこにあんまり重きを置いてなくて。今やってる内容の中で、その延長線上で結果として数字が出れば、そこはうれしいに越したことはないんですけど、あまりそこにとらわれずにやっていきたいと思います」
―上ずるボールが減っている感覚はあるか
「今、テンポ良くとか、相手にあんまり考えさせない中で投げるというところも一つ意識している中で、今までだと投げる前の間だったり、ちょっと抜けてしまうと、どうしようとかっていう、ちょっと無駄な考えで間があったんですけど、そこも以前に比べるとだいぶ減ってきてはいるので、一球浮いてしまっても、うまく切り替えて、あまり考えすぎずに、次またポンって投げた時にある程度低いところに強いことが行くっていうところも増えてきてるので、そういう意味でも良かったかなとは思います」
―うまく切り替えができている
「日頃のトレーニングだったりエクササイズで、そうなるような体をつくる意識でずっとやってきたので、その場で考えてもできることは限られるので。考えなくてもできる体だったり、そういう技術練習っていうところをオフからずっとやってきてたので、そこが少しずつ実戦の中でも出てきてるのは良いんじゃないかなと思います」
―マウンドで考えても仕方ない
「マウンドで考えないために、日頃の練習をするイメージでずっとやってきてたので、まだまだ課題はあるので、あまり慢心せずに」
―フォームの完成度は
「いや、全然納得はしてなくて。あまりフォームに、こうなんていうんですかね。とらわれるのも良くないと思うので。実際いいボールが行ってしまえば、どんなフォームでもいいと思うので、そういう意味では良かったのかもしれないですけど、自分が求めてる部分で言うと、まだまだ全然何もできてないと思うので、もっともっと突き詰めてやっていきたいなと思います」
―新庄監督がほれたと
「ベンチで投げ終わりの時に声を掛けていただいて、言っていただいたんですけど、うれしい反面、またそれで求められるレベルもより上がってくると思うので、そこはあまり一喜一憂せずに、しっかりまた明日以降も自分の取り組みをしっかりやっていきたいなと思います」
―どんな言葉を掛けられたか
「今おっしゃったような、あの、そのままの言葉でした」
―ほれたと言われたのは初めて
「そうですね。でも、今日だけ良くても何の意味もないので。一つうれしく捉えつつも、ある意味プレッシャーだと思うので、そこは厳しく今後もやっていきたいなと思います」
―監督が片思いと
「ああ、僕はまあ、まだまだ。まあ、僕がそうですね。僕がほれたっていうのは、まだ…何て言うんすか、おこがましいというか…」
―両思いではない
「両思いになれるように、僕もしっかり頑張りたいなと思います。まあ、両思いって言えるようにしっかりレベルを上げていきたいなと思います」