郡司裕也が初のFキャンプを自己採点 その理由、印象的な出来事はー
■練習試合 日本ハム3-5巨人(2月27日、沖縄セルラースタジアム那覇)
テーマは「挑戦」
昨季途中に中日から加入した日本ハムの郡司裕也捕手(26)が27日、沖縄・那覇で行われた巨人戦後、初参加のファイターズキャンプを総括した。テーマは挑戦で、未来の可能性を広げるために新境地を開いた。開幕スタメンを目指し、貪欲に野球と向き合った1カ月間の自己評価は―。印象的だった出来事とともに振り返った。
ルーキーのつもりで
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拠点が中日時代の北谷から名護に変わった。「ルーキーのつもりで取り組む」と覚悟を決め、キャンプイン。勝手が分からないため、多少の不安を抱えていたが、杞憂(きゆう)だった。
昨年6月にトレードで加入し、勝負強い打撃でブレークした。レギュラーの座をつかめるか、今季が正念場と位置づけている。キャンプ中は、ハードな練習も苦にならなかった。「しんどいとかはなく、自分のペースでトレーニングもできました。僕はもう、失うものはないぐらいの気持ちでやっているので、精神的にきついということもなかったです」と言ってのけた。
満点に2点届かずも
けがなく、1軍で完走した。「自己採点は…98点。満足のいくキャンプでしたね。どんどん新しいポジションにも挑戦しましたし、今年は挑戦の1年なので、いい準備ができたかなと思います」と確かな手応えを口にした。それでも満点には2点、足りなかった。その理由が郡司らしい。「100点をつけたら、僕が調子に乗るので。おごりをなくし、レギュラーを目指して頑張ります」とユーモアを交えて誓った。
一塁、左翼のほかに三塁も加わったけど楽しい
最も印象的だった出来事については「サード挑戦です」と迷わず答えた。自らのメディアへの発言がきっかけとなり、新庄監督に指示されて三塁守備に取り組んだ。本職の捕手のほか、一塁や左翼も練習していたが、望んで難しい宿題を引き受けた。後悔は全くない。「やらなければならない練習が増えるので、大変ではありますけど、新しいことに挑戦するのは楽しい」とやりがいを感じていた。
「隙あれば…」
チーム事情を冷静に見極めた上で、強みの打力を生かす方法を模索している。そのためなら、労力を惜しまない。「隙あれば、試合に出られるところを探してという感じです。だったらいろいろできた方がいいなと思っています」。1カ月後の開幕へ、勝負するための土台はできあがった。