堅守構築の鍵は3人の距離感 札幌DF岡村大八「本当に厳しく追及している」3月2日アウェー鳥栖戦
【コンサドーレ熊本キャンプ】
■2月29日、熊本・大津町運動公園球技場
無失点に抑えた福岡戦は守備面で手応え
第2節の鳥栖戦(3月2日、駅スタ)を2日前に控えた北海道コンサドーレ札幌は、ボール回しなどの軽めの調整を行った。今月24日の福岡戦で無失点に貢献したDF岡村大八(27)は、守備面で一定の手応えをつかんでいる。昨季リーグワーストタイの61失点の立て直しが課題となる中で、岡村はCB同士の距離感を重要視する。
上位目指すには堅い〝盾〟が必要
強い〝槍〟を生かすためにも、堅い〝盾〟が必要だ。超攻撃的サッカーが特長の札幌ではあるが、昨季は失点がかさんだことで上位進出を逃した。リーグ戦34試合で数えた失点はG大阪とならぶ「61」。複数失点を喫した試合は半分以上の18試合に上る。1桁順位、さらに上位を目指す上で守備強化は避けて通れない問題だ。
3バックが孤立しないために
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その失点を減らす鍵は距離感にあると岡村はみている。マンツーマンディフェンスを敷く札幌にとって、個々の勝負は大きな肝。味方のカバーリングがない状況で抜かれると、決定的なピンチを迎えてしまう。そうしたリスクを解消するために、岡村は「守備の距離感というところを口酸っぱく言うようにしていて、馬場と僕の距離、僕と(中村)桐耶の距離感の問題を厳しく言っています」と、3バックがそれぞれ孤立しないことを意識している。「1人が剥がされたときに、もう1人がしっかりカバーに行って局面を遅らせられるようにする」ことで危機回避を狙う。
距離感を良くすればカウンターの起点をつぶせる
福岡戦では相手の大型FWウェリントン(36)を封じるなど、持ち前の対人への強さを見せた。さらに周囲といい距離感を保ったポジショニングでも手応えを感じることができたという。「後半は特に僕と(後半15分から左CBに入った)菅ちゃんがいい距離感で守ったりできた。ああやって距離感を良くすることでカウンターの起点をつぶせたりする」とうなづいた。「ミシャサッカーにおいて大事なことではあったけど、今年は本当に厳しく追及している」とこれまでも取り組んできたことだが、今年はより一層力を入れている。
中心選手としての自覚
DF陣を統率する存在として、ピッチから離れるわけにはいかない。岡村は「札幌4年目ですし、試合にも出させてもらっている。チームの何かを変えないといけない」と中心選手としての自覚がにじむ。「守備の強化に充てられれば負けることもないし、チームがもっと上に行くためにも大事なところだと思うので、そこに貢献できれば」。2試合連続クリーンシートを達成できれば、自ずと勝ち点3も近づく。〝盾〟の強化に一番必要なのは、3バック中央に君臨する背番号50だ。