【一問一答】稲葉2軍監督 新規参入のオイシックス新潟戦へ「手ごわいぞと感じています」
1日にエスコンフィールド北海道で行われる春季教育リーグの日本ハム対オイシックス新潟戦の前日会見が29日、同球場で行われた。ヤクルト時代にチームメートだった日本ハムの稲葉篤紀2軍監督(51)と新潟の橋上秀樹監督(58)が決意表明した。
―意気込みを
稲葉2軍監督(以下稲)「この話を昨年末にいただいて、ひょっとしたら3月1日、2日にファームのゲームをするよ、と言っていただいて。現実になるのかな、という思いの中できょうを迎えました。私自身、非常にワクワクしていますし、楽しみにしています。とにかく全力でぶつかりたいなと。オイシックスの橋上監督は野村監督の下でコーチ経験があり、ジャパンのスコアラーとして支えていただいた。野球をたくさん知っている方で、とても強いチームだと思いますので、全力でぶつかっていきたい。そんな2試合にしていきたいです」
橋上監督(以下橋)「早速、稲葉監督に非常に高いハードルを設けていただいて、しゃべりづらいし、非常にやりづらくなったんですけれど。われわれにとっては素晴らしい球場で、新庄監督の計らいもありまして、メインになるような1軍のそうそうたるメンバーが来ていただける。勉強になりますし、いい刺激になりますし、いい手本になると思います。胸を借りて、いいところを吸収するようにしたい。全力で戦って、できれば勝てれば、最高だと思っていますので、よろしくお願いします」
―両監督とも、あすが初陣になる
稲「あしたのメンバーは野手はほとんど1軍になっているんですけど、後から若い選手が出る。若い選手がエスコンに来るのを楽しみにしている中で、どういうプレーをしてくれるのか、楽しみ。橋上監督が言うように、勝負の世界は勝たないといけないと思うので、しっかり勝ちにいきたいなと思います」
橋「私自身、エスコンフィールドに足を踏み入れたのは初めて。選手も寄らせていただいて、グラウンドに入れさせていただきました。感触を確かめているのかなと思っていたら、写真撮影をしていました。まずはいい記念にさせていただいた。それはそれとして、あしたは何とか、日本ハムさんの胸を借りて、精いっぱいのことをして、少しでも歯ごたえがあるな、という試合ができればと思います。何とか選手が少しでもいいものを吸収できれば」
―日本ハムは主力メンバーが出場する
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
稲「ずっと私は国頭でファームの若い選手を見てきた中で、1軍選手を見て、知ることはいいことだと思う。外国人選手もいて、今の戦力がどうなっているのか、どういう調子なのか、見ることによって、ファームではどういう準備をしなければいけないのか、知ることになる。そういう意味でも有意義な2試合になるのかなと思っています」
橋「私どもチームの編成としては、元NPB選手も何人かいる。大半はこれからNPBを目指す選手。NPBの選手はどういうものか、身近に感じてもらえるいい機会だと思う。1軍の選手がどういうものか、直接やることによって、映像で感じるより、非常に多くのものを得られると思う。現状とのレベルの違いをしっかり感じてもらう。それが今後の成長につながると思いますので、いい機会にしたい」
―エスコンで教育リーグが行われる。その意義は
稲「今年から新規参加ということで、なかなか1軍の球場で教育リーグ開催はない中で、北海道に来ていただいて。これが野球界の発展の第一歩だと思います。これからどんどん独立リーグの皆さんがプロ野球を目指して頑張る、そういう一歩になる。われわれは全力でぶつかることが大事なのかなと思います」
橋「わがチームの選手にとっては、きらびやかな会場。正直言って、地に足がついて野球ができるか、そこが不安なんですけど。教育リーグ前日にこういう会見を開いていただく。そういうところで、新規参加させていただいたことの意義を痛感しています。期待に応えられるように、あのチームを入れて良かったと、日本の野球界の発展のために少しでもプラスになれば、という思いでやっています。プレッシャーを感じますが、それ以上ににやりがいを感じながらやらせていただいています。この新しい歩みを次へとつなげていけるように、できることをやっていきたい」
―どんなシーズンにしていきたいか
稲「とにかく、1軍で活躍する選手を育てることだと思っていますので、そういう1年にしていきたい。勝負の世界なので、ファームとはいえ、勝負にこだわっていきたい。選手が成長できたね、と思われるような1年間にしていきたい」
橋「対戦する全ての球団が上のレベルのチームですから、胸を借りて戦うということはどのチームでも同じ。一人でも多く、自分たちが目指す上のカテゴリー、NPB入りの目標、夢がかなえられるように、少しでも後押しできるように指導していきたい。そのためには、勝つことが大事だと思っていますので、全力で勝ちにいくことにこだわりながら頑張りたい」
―どんな試合をファンに届けたいか
稲「今年初めてのエスコンでの試合をファームでやらせていただくということで、ありがたく思っています。ファンの方たちにいいプレーを見せたい。国頭キャンプで頑張った選手がたくさんいますし、はつらつと元気で、応援していただけるようなプレーをお見せできたら」
橋「エスコン最初の試合の相手をわれわれがやらせていただきまして、日本ハム球団に心から感謝を申し上げる次第です。私たちにとっては精いっぱいやることが唯一、約束できることです。1年間通してやっていきたいと思います」
―稲葉監督へ、オイシックス新潟の印象
稲「紅白戦をやっているのを少し見まして。すごく風が強くて寒い日だったと思うんですけど、みんな声が出ていて、活気があるなと。プロ野球経験者が何人もいて、中山選手は法政の後輩で、心配しているというか、頑張ってほしい選手の一人ですし。あした藪田投手(元広島)が投げると思いますが、侍ジャパンの最初のころに彼を呼んで投げてもらった。そうしたつながりもあります。元気があって、いいピッチャーからヒットを打ったりとか、よく練習をされているな、という印象を持ったので。手ごわいぞ、と感じています」