山崎福也 2日のオイシックス新潟戦で〝本拠地デビュー〟 数日前にはエスコンの入り口が分からず
心躍るエスコン初見参 「テンションが上がります」
日本ハムの山崎福也投手(31)が、2日の春季教育リーグ・オイシックス新潟戦(エスコンフィールド北海道)に先発する。オリックスからFA加入後、同球場での登板は初めて。「エスコンは雰囲気がやっぱりいいので、テンションが上がります」と胸を高鳴らせた。
3イニングを予定 前日はブルペンで15球
1日はブルペンで投球練習を行い、15球ほど投げた。「いい球筋が何球かあったので、感覚的にはいいです」とニッコリ。今季2度目の実戦登板は3イニングの予定で「マウンドに慣れることと、雰囲気だったり、しっかり味わいながら投げたいです」と柔和な笑みを浮かべた。
〝緊急事態〟に頼れる兄貴分が助け舟
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オリックス時代の昨季も訪れた球場だが、気持ちの面で違う。「ファイターズに入ったんだなと。一塁側で過ごしているので、少しずつ実感は湧いてきています」としみじみ。ちょっとした心配事もあったが、頼りになる兄貴分が助けてくれた。
「エスコンにどこから入ればいいか分からなくて、(伏見)寅威さんにLINEしました」と照れ笑い。「結構、夜遅くに連絡したんですけど、すぐ返ってきて。説明書みたいなのをドンと一発で送ってきて。で、お礼言って終わりです」と〝迷子〟にならずにすんだという。
充実の球場設備に仰天
本拠地の設備は想像以上だった。「ロッカーがすごいので。キャッチボールできるんじゃないかという広さがあるので、そこに驚きました」。2月29日の練習日には、チーム食堂で出た麺料理のクオリティーに仰天。「きのう、食べたつけ麺にびっくりしました。魚介系ですね。種類も多くておいしかったです。おかずがいっぱいあって」と大感激した。
〝第二の故郷〟に感慨深げ 「帰ってきた感じはありますよね」
北海道の凍える寒さに、懐かしさも感じている。沖縄キャンプから戻り、気温が氷点下となる日が続いているが「寒いですけど、嫌いじゃないので。大丈夫です」。ツルツルに凍結している路面も「問題なくはないですけど、凍っているなって感じながら歩きました。平気です」とうなずいた。
さかのぼること16年前、脳腫瘍が見つかり、北大病院で手術を受けたのも3月だった。「その時は頭のことで精いっぱいで、あんまり街中とか覚えていなくて。命を救ってもらったところなので帰ってきた感じはありますよね」
深い縁がある北の大地。日本ハムの山崎福也として、エスコンフィールド北海道のマウンドに立つ時が来た。