【一問一答】開幕投手の伊藤大海 今季初実戦で2回完全 新たな登場曲に「みんながそれに乗ってくれたら」
■春季教育リーグ オイシックス3ー8日本ハム(3月1日、エスコンフィールド北海道)
開幕投手に決まっている日本ハムの伊藤大海投手(26)が1日、春季教育リーグ・オイシックス新潟戦で今季初の実戦マウンドに上がった。新球・スイーパーを試投するなど、2回4奪三振の完全投球を披露した。登板後の一問一答は以下の通り。
―2回23球を投げて完全投球
「しっかりストライクを取れたので、まず一安心というか、いろいろしっかり入っていけるので、そこは良かったなと思います」
―直球は150キロ台のボールもあった
「いい力感で投げられたっていうか。1球目、2球目はちょっとこう、力みがあったんですけど、それ以降はすごくバランス良く投げられて、ある程度スピードも出ていたので、そのへんはなんとなく1試合目としてはクリアかなと思います」
―今季初の実戦登板で点数をつけるとしたら
「そうですね。きょうやりたいこともしっかりやりましたし、いいボールも中にはあったので、70点くらいかなと思います」
―試合のテーマは
「きょうはファーストストライク。チームで徹底していることなので、まずそこ。全部はできなかったですけど、まずはしっかりストライクを取るっていうところと、なるべく同じ球種を続けないっていうのを今朝、(田宮)裕涼と話をして。そこはいい感じで真っすぐを通すところは通せましたし、変化球で空振りを取るところは取れたので、良かったなと思います」
―バッテリーを組んだ田宮とは、どんなコミュニケーションを取ったのか
「球種がすごく多くなっているので、そこでの優先順位だったりとか、そういうのを含めてうまくコミュニケーションを取って、投げたいボール、同じボールを続けないっていうのは最初に話をしていたので、すごくスムーズに入れました。裕涼自身もすごく思い切ってリードしてくれたので、僕もすごく自信を持って投げられたかなと思います」
―4奪三振。手応えのあったボールは
「前回のライブBPでスプリットがちょっとまだ、ぼやけているなという感じもあったんですけど、スプリットもしっかりいいところで落とせましたし、スイーパーもいい感じに空振りを取れていましたし。実戦でスイーパーを投げたのが初めてだったので、なんかこう、新たな発見だったと思います」
―本拠地・エスコンフィールド北海道での登板は久しぶり。マウンドの感触、景色は
「そうですね。きょうは朝から、すごくいい緊張感で入ることもできましたし、いざマウンドに立った時も、いよいよ始まるなっていう感覚もありました。今年こそ、このエスコンフィールドでしっかり勝ち星を重ねたいなと、あらためて思いました」
―沖縄から帰ってきて間もないが、北海道の寒さは
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「1月もずっとエスコンでやって、きょうはマシな方でした(笑)」
―イニング数は予定通り
「もともと1イニング予定で、球数の上限が30球と話していて。初回13球で、もう1回いきますと言って。もし30球を超えたら、そこで鈴木健矢に代わってもらうような形だったので。全然イメージ通りだったかなと思います」
―スイーパーに手応えを感じた
「右も左も。右打者と左打者で用途が変わってくるのはもちろんあるんですけど。左打者では胸元付近にちょっと落ちる球のケアをさせたくない時に、ぶっ込めるかなというのと。右打者、中山選手の2ストライク目くらいに投げたんですけど。ちょっと追っかけるというよりかは、バットが出ちゃったって感じのスイングだった。なんかチェンジアップのような感覚で使えていたので。それはすごくいいかなと思いました」
―同じ球を続けない意図は
「シーズンが始まっても、そういうのをイメージして。なんとなくで、なんかの球種に偏らないように、全部20%、20%、20%みたいなイメージで投げていきたい。(ロッテ)佐々木朗希投手のように剛速球があるわけではない。より真っすぐを通すべきに通したいと考えた時に、やっぱり変化球を自分の武器として、いろいろミックスしていけば、通るところも通ってくるので。そういう意識で、ファーストボールを続けたい時は、真っすぐの後はツーシームとかカットのイメージでやっています」
―昨季と比べて、球種を分散させる意識が強くなっている
「そうですね。四球が僕の中では課題だと思っていて、そこを克服するためにも球数を増やしたくないので、決着のつかないボールをなるべく減らしたい。真っすぐでファウルになったから、そこでむやみに真っすぐで押し切る必要もないですし。かわすとは、またちょっと違うんですけど、こっちから仕掛けていくようなスタイルにどんどん変えていけたらなと思います」
―昨季まではどう偏っていたか
「去年はスライダー、スプリットにすごく偏っていたのがあったので。そこで30%、30%、30%で、他ちょろちょろちょろという感じだった。ちょっとツーシームとカットボールと、真っすぐとっていうのをはっきりと分けて、うまい具合に、そして後のボールも20%、20%、20%のイメージにしたいなと」
―今季初実戦が3月になった。早く投げたい気持ちもあった
「もちろん、それはありましたけど、我慢して良かったなっていうのは投げ終わっての感想ですね」
―その理由は
「しっかりトレーニングも含めて長い目で見て3月1日に合わせるということだったので。バランスも含めて。実戦が早くなると、たぶん、すごく乱暴なピッチングになりがちなので。そこをちょっと抑えることができたっていうのと、きょうの初球も乱暴な一球だったので。それを1球で気付けたのが我慢した成果だと思う。そういう気付きとか、より繊細にというのはすごくプラスになったかなと思います」
―登場曲をAdoの『唱』に変えた
「気分転換に。なんとなく聞いていて、いいなと思ったので。そんな深い意味ないですけど(笑)。ちょっと明るい感じなので、みんながそれに乗ってくれたらなと思いながら、それにしました」