新助っ人のレイエス あいさつ代わりの一発&観戦ファンに粋なプレゼント「あの少年はずっと応援歌を歌っていた」
■春季教育リーグ オイシックス3ー8日本ハム(3月1日、エスコンフィールド北海道)
またも逆方向へ エスコン初見参で豪快弾
日本ハムのフランミル・レイエス外野手(28)が1日、エスコンフィールド北海道で行われたイースタン・リーグ春季教育リーグのオイシックス新潟戦で豪快な一発を放った。
「4番・DH」で出場すると六回の第3打席でスライダーを捉え、右翼後方のブルペンに突き刺した。主軸として期待される助っ人が、規格外のパワーを北海道のファンに見せつけた。
今季チーム本拠地1号 「これが俺の本来の形だよ」
新加入の大砲が、チームの〝2024年エスコン1号〟を叩き出した。逆方向への一撃を振り返った背番号99は「これが俺の本来の形だよ。ここはテキサスレンジャーズのスタジアムに似ている印象。今までいろんなチームでプレーしてきたけど、それを超える環境がある。この球場を造っていただいた地域の方に感謝したい」と、あいさつ代わりのアーチを描き、とびきりの笑みを浮かべた。
ファンサービスも規格外 野球少年に…
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エンターテイナーは、粋なファンサービスも忘れない。柵越えを確認したレイエスは二塁を回ると右腕を担ぎ、お決まりの〝バズーカポーズ〟を披露。ダイヤモンドを一周すると、一塁ベンチ上で観戦する少年へ、直前まで身に着けていたピンクの打撃用手袋をプレゼントした。
感激の長距離砲 「ファイターズはファンの人たちが温かい」
防球ネットのわずかな隙間から懸命にねじ込み「ファイターズはファンの人たちが温かいね。特にあの少年はベンチの上でずっといろんな選手の応援歌を歌っていたんだ。自分がホームランを打った時に(手袋を)あげようと思っていて、プレゼントしたよ」と抱いた感激を形に変えて、思い出に残る品を提供した。
〝援軍〟も続々来日 シーズンインへ準備着々
新たな本拠地は水が合いそうだ。メジャー通算108発を記録したレイエスは「本当にいい環境」と、すっかり北海道を気に入っている。さらに来日したファミリーの存在も心強く「シーズン開幕に向けていい準備ができている。きょうは彼女や息子、4人の従兄弟も見に来てくれたんだ。家族もいて、うれしい気持ちでいっぱいだよ」と高揚感を隠さない。
飛距離は本物、探究心も旺盛。早くも日本野球に順応してきた助っ人に、大活躍の予感が漂う。