【プレーバック】J1第2節 鳥栖4-0札幌(3月2日、佐賀・駅前不動産スタジアム)
鳥栖の攻撃に4バックで対抗も4失点大敗
北海道コンサドーレ札幌は敵地で鳥栖と対戦し、0-4で敗れた。鳥栖の布陣に合わせ、守備では通常の3-4-2-1から同じ4-4-2の布陣を敷いて対抗。FW菅大輝(25)を1列下げて左サイドバックの位置に配置し、シャドーのMF青木亮太(27)も左サイドハーフの位置まで下がった。
しかし、1点を先行したのは鳥栖だった。前半14分、DF馬場晴也(22)が相手のロングボールをカットしてワンタッチでつなげようとしたが、そこを拾われ、その馬場が上がったスペースを使われた。裏へのパスを通されてカウンターを受けると、FWマルセロヒアンにそのままドリブルから決められて先制を許した。
MF浅野のPK失敗
同31分には札幌も絶好の得点機会を得る。CKからの流れで右サイドからクロスが上がると、相手DFがペナルティーエリア内でハンドし、VARの介入があった後にPKを獲得。キッカーは昨季のチーム得点王MF浅野雄也(27)が務めたが、左に蹴ったボールはコースが甘く、相手GKに阻まれてしまう。
DF中村が2度目の警告でレッド
流れを引き戻せなかった札幌にさらに悲劇が訪れる。後半10分に中央を崩され、DF中村桐耶(23)がやや遅れて入ったチェックで相手を倒してしまうと、前半に1度警告を受けていたためにレッドカードで退場。1点ビハインドながら1人少ない10人となってしまう苦しい状況となった。
札幌は1トップで先発したMF長谷川竜也(29)に代え、ケガ明けのFW鈴木武蔵(30)を投入。10人での反撃を狙ったが、逆に鳥栖に攻め込まれる展開に。同15分には青木がエリア内に侵入した相手を倒してしまい、PKを献上。それを決められて0-2となった。
高卒ルーキーMF原がプロデビュー
さらに攻勢を強めるために札幌は2枚替えし、若手選手に希望を託した。同25分に開幕戦でデビューしたMF田中克幸(21)と高卒ルーキーMF原康介(18)を途中出場させた。ボランチに入った田中克は独特のリズムでボールを回し、プロデビューとなった原も持ち前のドリブルで左サイドの突破を見せたが、決定機にはつながらなかった。
ロスタイムにも失点
同38分には自陣の左サイドから来た速いクロスに、カットしようと体を投げ出したDF岡村大八(27)の足に当たってオウンゴール、同ロスタイム5分にはエリア外からのミドルシュートでダメ押しの4点目を決められた。
試合詳細はコチラ
■前半34分、PKを失敗してしまったMF浅野
「PK失敗が響きました。すみません、皆さん。だんだん自分たちのペースに乗って来ての、あのPKだったので。本当に責任を感じますね。シンプルにコースが甘かったです」
■後半12分から途中出場したFW鈴木
「10人になってから何回か前半よりもアグレッシブにできていた部分があったので、それを最初からできていれば自ずとチャンスは訪れると思う。(次節の浦和戦は)ホームなので、どんどん相手にプレッシャーを掛けて前から奪って得点という、コンサドーレらしい試合を繰り広げたい」