《鳥栖戦後》戦い方が変わったからこの結果になったという理由付けは私は少し違うと思う
■J1第2節 鳥栖4-0札幌(3月2日、佐賀・駅前不動産スタジアム)
―試合を振り返って
今日のゲームは、立ち上がりで少し選手たちが怖がりながら入ってしまったかなという印象を受けた。そういう中で比較的早い時間に失点してしまった。その後、選手たちは落ち着いてゲームを進めてくれたと思うし、失点してからは良くなっていったのではないかと思う。その中で我々がPKを得たシーンで残念ながら止められてしまった。そして、その後にも岡村の決定機があったが、それも止められてしまい、前半を0-1とリードされる展開で折り返した。もちろんPKが入っていれば、あるいはチャンスで決められていれば、また試合の展開は違うものになっていたと思うし、この試合の結果というものは、もしかしたら違う結果になっていたかもしれない。
後半に入って比較的早い時間帯で1人退場者が出て、残りの時間を数的不利の形でリードされる展開で戦うというのは、決して簡単な状況ではなかったと思う。ただ、そういう中でも同点にするべく選手たちは戦ってくれたと思うし、リードされる中でも得点を奪いに行くべく選手たちは攻撃的に戦ってくれたと思う。ただ最後、選手たちの疲れが見える中で、3点目、4点目と失点を繰り返してしまったというのが今日のゲームであったと思う。
今日のゲームは先ほども言ったように、例えばPKが入っていればまた違う展開にはなっていたかもしれない。なかなか今日は我々札幌の思うような展開にはならなかった。もちろん勝利した鳥栖さんは素晴らしいプレーだった。自分たちの思ったようにいかない、そういうことがあるのも、もちろんサッカーだと思うし、今日は自分たちが狙いとする部分というのが出せない、そういう展開になってしまった。
―布陣が4バックだったように見えたが狙いは
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システムが4バックという見方というのもあるかもしれないが、基本的に我々のやっていることは普段とあまり変わりはない。攻守において可変式(システム)を採用しているので、これまでも相手が4-4-2、あるいは4-4-1-1という戦い方をしてくるときには、我々の守備の形は攻撃のときと少し違うポジションをとるというのは、これまでもやってきたこと。今日が4バックだったということではない。
相手が4バックのチームに対して、やっていることは普段とあまり変わらないことだということ。それが理由で負けたという理由付けを試合の後にする方もいるだろうけれども、ただ先ほども言ったように、逆に自分たちがPKを決めていれば、あるいはチャンスを決めていれば、試合の結果というのは違うものになったわけだと思うので、戦い方が変わったからこういう結果になったという理由付けは、私は少し違うのではないかと思っている。
もちろん試合の後には、たらればになってしまうのだが、試合自体はポイントで我々が決めていれば1-1になっていて、そこからの試合展開というのは変わっている可能性は非常にあったわけで、ただ結果的に終わってみればこういう結果になってしまったという、そういうのがあるのがサッカーだと私は思っている。
―試合前にGK高木、MF近藤の負傷リリースを発表。特に高木は長期離脱が予想される
(高木)駿に関しては長期離脱ということで、非常に我々チームにとっても痛いケガである。駿を入れてトータル10人のケガ人がいるが、そういう状況の中でも我々は試合を戦っていかなければいけない。泣いても笑っても試合は待ってくれないので、我々はとにかく自分たちの戦える選手で準備をして、そして全力を尽くして次の試合にぶつかっていく。それだけだと思っている。
昨年からレギュラーの選手、核となる選手たちが抜けた。それは金子だったり、小柏だったり、ルーカスだったり、田中駿汰だったり。そういう中で我々は今シーズン新加入選手も含めて新しくチームづくりをしながら戦っている。ケガ人が多いというのは非常に難しい状況であり、我々の現実でもある。ただ、そんなことを言っていても最終的に評価されるのは結果だということも私はわかっているし、そしてそういう中でもしっかりと結果を残していかなければいけないというのは監督の仕事だと思っている。こういう状況であるならば、やることは仕事をするだけだ。我々はとにかく日々積み重ねていくだけだと思っている。