札幌の高卒ルーキーMF原康介がJ1でプロデビュー「ドリブルは通用する」
■J1第2節 鳥栖4-0札幌(3月2日、佐賀・駅前不動産スタジアム)
クラブ史上7番目の早さでJ1初出場
北海道コンサドーレ札幌の高卒ルーキーMF原康介(18)が後半24分から途中出場し、プロデビューした。クラブ史上7番目に早い18歳212日でJ1初出場を果たし、攻撃で見せ場もつくった。
家族も初陣を見届け
期待の高卒アタッカーが鳥栖の地でプロキャリアの第一歩を刻み込んだ。この日は原のベンチ入りが決まる前から元々家族が来場することが決まっていたそうで、幸運にもプロデビューする姿を目の前で披露することができた。
「どんどん仕掛けていこうと思った」
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「すごいうれしかったです。(札幌の選手が)10人という難しい状況だったけど、その中で自分がどうチームにプラスになれるかというところで、どんどん仕掛けていこうと思ったので、そこは良かった部分もあったけど、負けてしまったので次に切り替えていきたい」と、デビューの喜びを噛みしめつつ、プロとして敗戦という結果をしっかりと受け止めた。
緊張より楽しさが大きかった
2点ビハインド、かつ札幌が退場者を出して1人少ないという難しい状況下で、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(66)から声が掛かった。呼ばれたときは「緊張というよりは楽しみという気持ちがすごい大きかった」という強心臓ぶり。指揮官からは「恐れずにどんどん仕掛けろ」と言われた。
精度がまだ足りない
原は指示どおり、ボールを受けると左サイドから再三ドリブルを仕掛けて相手守備網を突破し、札幌の攻撃を活性化させた。「ドリブルは通用するなというのは感じましたが、その後の精度というのはまだまだ足りないかな」。惜しくもチームの得点につなげることはできなかったが、今後に向けては大きな可能性を感じさせた。
プロの厳しさを感じて 次はホームで
札幌への加入が発表されたのは1月31日のこと。その日からわずか1カ月という期間で、プロ選手としてJ1のピッチに足を踏み入れた。「プロの世界の厳しさもすごい感じたし、その中でもっともっとやっていかないとという気持ちが強い」。キャンプ前の時点では獲得が決まっていなかった背番号35。大器の片鱗をうかがわせた若武者が、今度は浦和とのホーム開幕戦(10日、札幌ドーム)で北海道のファン、サポーターに強いインパクトを刻んでみせる。