プロ野球
2024/03/02 23:20

阪神の高卒2年目コンビ門別啓人&茨木秀俊の地元登板に関係者が大歓喜

阪神側の一塁スタンドでは、門別投手と親交のあるピースベースボールクラブのメンバーが横断幕を持って応援した=撮影・西川薫

■オープン戦 阪神2-3日本ハム(3月2日、札幌ドーム)

試合には敗戦も地元の札幌ドームで見せ場

 凱旋登板に北海道の虎党も大興奮だ。札幌ドームで行われた日本ハムとのオープン戦で阪神の日高町出身左腕・門別啓人投手(19、東海大札幌高出)が先発で4回1失点の好投を見せると、同点に追いつかれた六回からは札幌市出身の茨木秀俊投手(19、新潟・帝京長岡高出)が2回無失点。試合には敗れたが、ともに150キロをマークした将来性抜群の19歳高卒道産子コンビの地元初登板に、大勢の関係者が詰めかけ、声援を送った。

オープン戦で先発した阪神・門別=撮影・井上浩明

 

待望の同門対決がかなった東海大札幌高の大脇監督

 東海大札幌高の大脇英徳監督(48)の教え子で門別は、5人目のプロ野球選手。マウンドに上がる姿に「やっぱ、軸がピッとするようになった。バランスいいですよね」と、成長した元エースの姿に目を細めた。試合前には、日本ハムの今川優馬左翼手(27)との同門対決を「見たい見たい。今川のインハイに投げ込んでほしい」と熱望していたが、いきなり初回に実現。第1打席は一飛に打ち取ったが、四回の第2打席では中越えの二塁打で〝1勝1敗〟と決着は持ち越しとなった。

門別の恩師・東海大札幌高の大脇監督

 

中学軟式ピースベースボールクラブが横断幕を掲出

 一塁側内野席上方に「門別啓人投手頑張れ!!」という横断幕を掲出したのは、東海大札幌高の近くで活動する中学軟式のピースベースボールクラブ。結成5年目で、門別の2022年ドラフトでプロ入りが決まった後にチームの室内練習場を訪問してもらった。激励されたエースの鈴木琉太郎投手(2年)はこの日の投球にも刺激を受け、「今年は全国に行けたら」と意欲をみせた。

出身チームのJBC日高ブレイヴからも約40人

 また、門別の出身チーム・JBC日高ブレイヴからも約40人が集結した。梅木志龍左翼手(富川小6年)は昨年末の帰省時にサインをもらったそうで、この日の登板も「かっこ良かった」と憧れる。

門別が富川小時代に所属した少年野球・JBC日高ブレイヴの後輩選手ら

 

茨木にも両親、恩師が声援

 茨木にも大応援団が声援を送った。両親や中学硬式の札幌東リトルシニア時代の指導者らも来場。少年時代にプレーした手稲ヤングスターズの島田清己監督(70)は「まずまずだったんじゃないかな。まだ2年目だから焦らずやってほしい。何とか1軍に上がってほしいね」。近い将来、再度北海道での登板があれば必ず駆けつけるつもりだという。

茨木が少年時代にプレーした手稲ヤングスターズの島田監督(手前左)

 

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