阪神の高卒2年目コンビ門別啓人&茨木秀俊の地元登板に関係者が大歓喜
■オープン戦 阪神2-3日本ハム(3月2日、札幌ドーム)
試合には敗戦も地元の札幌ドームで見せ場
凱旋登板に北海道の虎党も大興奮だ。札幌ドームで行われた日本ハムとのオープン戦で阪神の日高町出身左腕・門別啓人投手(19、東海大札幌高出)が先発で4回1失点の好投を見せると、同点に追いつかれた六回からは札幌市出身の茨木秀俊投手(19、新潟・帝京長岡高出)が2回無失点。試合には敗れたが、ともに150キロをマークした将来性抜群の19歳高卒道産子コンビの地元初登板に、大勢の関係者が詰めかけ、声援を送った。
待望の同門対決がかなった東海大札幌高の大脇監督
東海大札幌高の大脇英徳監督(48)の教え子で門別は、5人目のプロ野球選手。マウンドに上がる姿に「やっぱ、軸がピッとするようになった。バランスいいですよね」と、成長した元エースの姿に目を細めた。試合前には、日本ハムの今川優馬左翼手(27)との同門対決を「見たい見たい。今川のインハイに投げ込んでほしい」と熱望していたが、いきなり初回に実現。第1打席は一飛に打ち取ったが、四回の第2打席では中越えの二塁打で〝1勝1敗〟と決着は持ち越しとなった。
中学軟式ピースベースボールクラブが横断幕を掲出
一塁側内野席上方に「門別啓人投手頑張れ!!」という横断幕を掲出したのは、東海大札幌高の近くで活動する中学軟式のピースベースボールクラブ。結成5年目で、門別の2022年ドラフトでプロ入りが決まった後にチームの室内練習場を訪問してもらった。激励されたエースの鈴木琉太郎投手(2年)はこの日の投球にも刺激を受け、「今年は全国に行けたら」と意欲をみせた。
出身チームのJBC日高ブレイヴからも約40人
また、門別の出身チーム・JBC日高ブレイヴからも約40人が集結した。梅木志龍左翼手(富川小6年)は昨年末の帰省時にサインをもらったそうで、この日の登板も「かっこ良かった」と憧れる。
茨木にも両親、恩師が声援
茨木にも大応援団が声援を送った。両親や中学硬式の札幌東リトルシニア時代の指導者らも来場。少年時代にプレーした手稲ヤングスターズの島田清己監督(70)は「まずまずだったんじゃないかな。まだ2年目だから焦らずやってほしい。何とか1軍に上がってほしいね」。近い将来、再度北海道での登板があれば必ず駆けつけるつもりだという。