ファイターズ
2024/03/04 18:05

《ハム番24時》3月4日

 打球の行方を気にしながら練習を見ていた。エスコンフィールド北海道の左翼ポール際に新庄監督をモチーフにした4メートル四方の新看板が設置された。監督のシルエットと「111」の文字がきらびやかにデザインされている。ビジター球団の選手を含めて公式戦で当たれば111万円の賞金が贈呈される。看板が掲げられた「TOWER 11」そばの2階席エリアから本塁を見ると、かなり距離があるように感じた。果たして、当たるのか?

 フリー打撃でも、なかなか看板までは届かない。新庄監督によると、推定飛距離は135メートル。練習後、4番候補の野村に見解を聞くと「可能性はあるかな、という感じですかね。ベルーナドームと比べたら」と答えた。〝攻略〟のポイントはパワーや技術ではないそうで「もう運じゃないですか、本当に。どこに飛ぶか。あとは角度もそう」と持論を展開した。

 西武の本拠地ベルーナドームでは昨年、中堅後方に当たれば1億円の広告看板が設けられた。推定飛距離150メートル。「当てられるとしたら大谷(ドジャース)ぐらい」という声が挙がっていた。

 遊び心のある試みは選手のモチベーションアップにもつながりそうだ。野村は「ここ(エスコン)はそもそも狭いし、乾燥しているから、飛ぶんじゃないですか」と予想。「誰が取っても盛り上がるんじゃないかと。でも、僕が取れたらいいなと思います」と小さく笑った。賞金ゲットの有力候補は野村、万波、レイエス、マルティネスか―。シーズン中の楽しみが一つ、増えた。

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