コンサドーレ
2024/03/08 07:00

全力で戦うことでようやく勝てるチームなんだと感じてファイトしないと《河合CRC竜の眼》

 2日の鳥栖戦(0●4)は、正直なところコメントに困るぐらいの試合だったと言わざるを得ない。

岡村は今回の1失点目を教訓にしてほしい

 DF岡村には守備の要としてさらなる成長を遂げてほしいのであえて苦言を呈するが、前半14分の1失点目につながった鳥栖FWマルセロ・ヒアンの裏抜けの場面で、なぜオフサイドを取ろうとしてプレーを止めてしまったのか。チームとしてマンツーマンで守備をやっているのであれば、責任を持ってマークする相手に付いていかないと、あのような1対1のシーンを招いてしまう。岡村自身もあの場面での対応について思うところはあるはずなので、今回のことを教訓にしてレベルアップにつなげてほしい。

中村は1枚目のイエローを反省してほしい

 そして後半11分に2枚目のイエローカードを受けて退場したDF中村だが、まず何よりも前半19分の1枚目のカードが軽率すぎた。入れ替わられた相手を手で引っ張って止めた際に受けたものだが、昨年からこのやられ方で何度やられているんだ、というぐらいやられている。間合いをしっかり考えないと、体の強い外国籍選手など相手の能力によってはまた繰り返してしまう。学習して修正していくことが大事だし、そうしていかないと今後の成長にはつながらない。高い授業料にはなったが、この経験を糧にしてほしい。

全体的にどこか中途半端だった攻撃面

 前半34分にはMF浅野のPKが相手GKに止められ、同点に追い付くチャンスを逃した。PKを外したことを責めることはできないが、後ろを守る選手の心情を知る身としては、もちろん駆け引きなどもあるだろうが、キッカーの選手には思いきりシュートを蹴り込んでほしい。

 このPKを含め、攻撃面では全体的にどこか中途半端だった。ボールを回すことにこだわりすぎている感じで、あまり怖さを感じない印象を受けた。あくまでも一番重要なのはゴールを奪うこと。DFの背後を突かないと相手DFに楽をさせてしまい、ますます自分たちの首を絞めてしまう。裏に抜ける選手とそのタイミングで落ちてくる選手の形で相反する動きがないと、相手守備陣に脅威を与えることは難しい。

ここで意識を変えていかないと降格してしまう

 PK失敗と10人になったことが響き、最終的には4失点を喫しての完封負け。特に最後の失点はバイタルエリアであれだけ相手選手に持たせて好きなことをやられて、最後も寄せられなかった。私はプロとして負け方があると思っているが、そういう意識が1人でも多くの選手に伝わっていかないとダメだと感じる。サポーターの皆さんの厳しい反応も伝わってきているが、私も同じ気持ちだ。九州での2連戦で1分1敗の結果は本当に厳しいし、ここで意識を変えていかないと本当に降格してしまうと感じた方がいい。

田中克は柏木陽介のように日本代表へ上り詰めてほしい

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