札幌MF長谷川竜也が30歳初戦に意気込み 「ここから勝ちの流れをつくっていければ」
【コンサドーレ熊本キャンプ】
■3月7日、熊本・大津町運動公園球技場
今季新加入の北海道コンサドーレ札幌MF長谷川竜也は、7日が30歳の誕生日。ここまでの2試合にいずれも出場しているアタッカーが、ホーム初見参となる10日の浦和戦(札幌ドーム)への意気込みを語った。
「あっという間に30歳だな」
5日のGK中野小次郎(25)、6日のMF青木亮太(28)と3日間にわたったバースデーラッシュの大トリを飾った長谷川。この日の昼食時にはバースデーケーキがプレゼントされ、節目となる30歳の誕生日をチームメートたちから祝福された。「もうあっという間に30歳だなって。自分が若い時に見ていた30歳の人と(比べて)今の自分がどうなっているのかは分からないけど、少しずつ成長できるように頑張っていきたいです」と抱負を口にする。
8日で約2カ月間の長期キャンプ終了
これまでの誕生日はキャンプを終え自宅に戻り家族やチームメートに祝ってもらっていたが、新天地の札幌では長期キャンプが現在も継続中。1月の沖縄からスタートしたキャンプは約2カ月間に及んだ。「大変だったなというのが一つありますけど、こうやってキャンプがいい環境でできるのはたくさんの人のサポートがあってのことなので。沖縄、熊本とすごく長かったけど、大きなストレスを感じることがなかったのは、支えてくれた人たちのおかげだなと思っているので、感謝の気持ちがあります」。長かった道外キャンプも8日でついに終了。家族はこの日に引っ越しを行い、北海道への帰還と共に新生活をスタートさせていく。
敵地ピッチの芝の長さに手こずった
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福岡戦では後半40分から途中出場、鳥栖戦では先発出場して後半12分までプレー。それぞれシュートを1本ずつ放っているが、チームはゴールが遠い状況が続いている。「受けるタイミングとか、抜け出した時のタイミングとかは、ちょっとまだ探り探りな部分はありますね」と連係面が完全に固まりきっていないことに加え、もう一つの要因を挙げる。「(ここ2試合が)デーゲームということで(日差しで乾いて)グラウンドが水でずっと濡れてくれている状態ではないのも。自分たちはパスをつなぎたいし、速いボールを供給して縦にスピードを上げていくようなサッカーをする時にボールが止まってしまうような現象が多くて。芝も結構引っかかるような感じで、自分たちの思うようなサッカーがなかなか展開できなかったのかなという印象もあります」。特に福岡戦後はピッチの芝の長さに手こずったことを多くの選手が口にしており、札幌のサッカーに適さないグラウンドメークが攻撃の活性化を阻害していたのかもしれない。
「監督の求めるサッカーをどれだけ精度高く表現できるか」
次の戦いの舞台は札幌のホームである札幌ドーム。川崎時代にドームでのプレー経験はあるが、札幌の選手としてはホーム初見参となる。今季初勝利を首を長くして待ち望んでいる札幌サポーターに、ホーム開幕戦で勝ち点3を届けたいところだ。「キャンプからやってきた自分たちの戦い方をしっかりブレずに表現する。そのためにどうしたらいいのかをチーム内で意見し合いながら、でもベースは何も変わらないし、監督の求めるサッカーをどれだけ精度高く表現できるかだと思います。ホームのたくさんのサポーターの力を借りながら、自分たちが楽しくいいサッカーを見せて1勝して、ここから勝ちの流れをつくっていければいいかな」。大勢のファン、サポーターの前で30歳初戦を勝利で飾り、自らの少し遅いバースデープレゼントにしてみせる。