札幌が約2カ月間の道外キャンプを打ち上げ MF荒野拓馬主将がホーム開幕戦からの反転攻勢誓う
【コンサドーレ熊本キャンプ】
■3月8日、熊本・大津町運動公園球技場
北海道コンサドーレ札幌が約2カ月間にわたった道外キャンプを打ち上げた。熊本キャンプ最終日となった8日は午前練習を実施。札幌への長距離移動を考慮し、ボール回しやジョギングなど軽めのメニューで調整した。キャプテンとして初めてのキャンプを過ごしたMF荒野拓馬(30)が、ホーム開幕戦となる10日の浦和戦(札幌ドーム)への決意を新たにした。
「やっと札幌に帰れるんだな」
「お疲れさまでした!」。練習後の円陣でMF小林祐希(31)のかけ声と共にチーム全員が手拍子を打ち、その直後にどこからともなく歓声がわき上がった。1月16日に沖縄の地で始まった札幌の道外キャンプが、約2カ月の時を経てついに終了した。「やっと札幌に帰れるんだなという思いと、ここから始まるんだなという思いです」。長かったキャンプの日々を終え、荒野はその心境を口にした。
「ケガ人が多いけど、いるメンバーでしっかりと戦っていきたい」
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今季からMF宮澤裕樹(34)に代わってチームのキャプテンに就任し、キャンプ期間中も先頭に立ってチームをけん引してきた。「(チームは)例年と変わらず、しっかりとシーズンを戦える体づくりをしたと思います。その中で開幕してからケガ人が多いけど、いるメンバーでしっかりと戦っていきたいです」。苦境に立たされている現在のチーム状況ではあるが、この壁を乗り越えることができれば、チームとして、そして荒野もキャプテンとしてレベルアップしていけるはずだ。
昨年もキャンプ終了直後、横浜Mに2-0快勝
チームは札幌に帰還し、いよいよ今季のホーム初戦を迎える。「自分たちは前回大敗しているので、続けないように。ホームでできるのを自分たちの力に変えて、しっかり自分たちのサッカーをして、ここから勢いづけていきたいなと思います」。リーグ戦2試合を終えて1分1敗とまだ勝利を手にしていない札幌だが、昨年を振り返ると公式戦3分1敗(ルヴァン杯含む)で迎えたキャンプ終了直後のホーム横浜M戦で2-0の完勝だった。ホームタウンに腰を据えて戦える状況を追い風に、昨年の再現と行きたいところだ。「今年はホームでは絶対的な強さを見せていきたい。そのためにもみんなで戦わないといけないと思っているので、みんなで一つになっていきたい」。キャプテンとして初めて踏み入れる札幌ドームのピッチで、荒野が札幌イレブンの先頭に立って戦い、ホーム開幕戦を待ちわびていた札幌サポーターに今季初勝利をプレゼントしてみせる。