上沢直之の連載インタビュー『うわっちのUSAレポート』vol.01 キャンプで奮投中の現況を報告 伊藤の悩みもズバッと解決!
大志を抱き海を渡った右腕の新連載スタート! 手料理画像なども公開!
日本ハムからポスティングシステムを利用して米大リーグ・レイズに移籍した上沢直之投手(30)が、道新スポーツデジタルで新連載『北海道から世界へ うわっちのUSAレポート』をスタートさせます。マイナー契約からメジャー昇格を目指す右腕が、米国での新生活をざっくばらんに語ります。連載ペースは月1回を予定しており、元チームメートからの伝言メッセージも大公開。第1回は、ともに先発の柱を担ってきた伊藤大海投手(26)が、上沢不在による〝悩み〟を相談しました。
※取材日は3月5日(現地時間4日)
厳しい暑さが続くフロリダでリモート取材に対応
―お元気ですか~
「は~い。元気ですよ~」
―新連載、よろしく願いします。気軽な気持ちで答えていただければ
「最初から気軽な気持ちなので大丈夫です(笑)」
―レイズのキャンプ地、フロリダの気候は
「めっちゃ暑い! 28度以上ありましたね。沖縄キャンプより全然、暑いですよ。寒いのより全然いいっすね」
気心知れた寺嶋通訳との共同生活
―そちらの生活には慣れましたか
「まあ、慣れた…そうっすね。まだ戸惑うこともありますけど、不自由は感じていないですね。朝起きて球場行って、球場のご飯食べて練習終わって、帰ってきてずっと家にいるみたいな感じです」
―ホテル暮らしではない
「家ですね」
―昨季まで日本ハムのスタッフだった寺嶋大賜通訳との共同生活。空き時間は何をしていますか
「お互いぼーっと、したいことしています。テラは仕事をいろいろやってくれますね。僕は調べ物したり、たまに英語やったり」
―休みの日は観光したり
「全然いいっす。今のところは」
―フロリダといえば、ビーチがあるイメージ
「めっちゃみんなに言われますね。でも、ビーチに行ったとて、疲れるじゃないですか(笑) 日光浴? しんどいでしょ。日焼けするだけでしょ。普通に生活しても日焼けしますし、だから海に行ってもやることない。お互いお酒も好きでもないし、男2人で海行って何するのって」
料理に目覚めた!? 「毎日作っていますよ」
―食事はどうしていますか
「夜は僕ら自分で作っていますね」
―最近、作ったメニューは
「最近というか、毎日作っていますよ。きょうとか、パスタを作りましたね。トマトベースでエビとマッシュルーム入れて。あした試合なので炭水化物を入れようと思いましたね。料理をしているのは基本、僕です」
―もともと料理は得意
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「できないですけど、できる範囲でやっていますね。パスタとか、簡単な料理になりますね」
―日本人の主食といえば「米」。白米は売っている
「なんか白米とかは、どこの原産か分からないやつです。よく分からない米を食べています。絶対、日本の米じゃない!」
チームメートとは積極的に会話
―日本にいる時から英語の勉強をしていた。上達しましたか
「まだ全然、聞き取れない部分が多いですけど、テラに助けてもらいながらやっています。もっと僕がうまく英語でコミュニケーションが取れたら、もっと楽しいと思いますね」
―友達はできましたか
「僕から話しかけるようにしていますし、みんないろいろ話しかけてくれますよ。球団全体的にいい人が多いな~って感じますね」
―昨季までオリックスでプレーしていたワゲスパック投手もいる
「ワゲさんと(元西武の)バーチ・スミス、バーチさんがいるので。日本球界を経験している2人がいるので話す機会は多いですね」
愛妻のありがたみを再認識 家族とはテレビ電話
―食事面など苦労しているのかと思っていました
「外食した方が大変。食事がどうしてもヘビーなものになってくる。自分で作っている方がまだちょっとヘルシーなものができるかなって」
―スーパーに買い出しに行って自炊している
「そうっすね。日本では奥さんもいたし、作ってもらっていたので、あらためて奥さんのありがたみを感じていますね」
―ご家族とは連絡を取っていますか
「テレビ電話していますよ。毎日ではないですけど、2、3日に1回とか。こっちの夜が向こうの朝なので、夜くらいしか電話できない。娘は『会いたい』って言っているらしいです」
大谷の結婚には「普通に友達が結婚した、めでたいなって感じ」
―日本ではドジャース・大谷翔平投手の結婚が話題となっています。アメリカではどうですか
「そうでもないっすね。僕はあまりテレビを見ないし、スポーツチャンネルしか見ていないので。翔平が結婚したことで、チーム内で話したとかないかな。こっちは全然ですね。僕的には普通に友達が結婚した、めでたいなって感じです」
―祝福メッセージは送った
「おめでとうとは連絡しましたよ。まあ、ニュースで知ったときは、びっくりはしましたね」
ファイターズの試合もしっかりとチェック
―日本ハムの試合は見ていますか
「僕、試合いつも見ていますよ。時差があるので、試合が終わった後ですけど。ハイライトでチェックしていますね」
―最近、気になったトピックスは
「杉浦さん、えぐくないですか? 杉浦さん、えぐいっす。もともと球速かったんですけど、体が整ったんですかね」
伊藤からはSOS!? むちゃぶり対策を伝授
―伊藤投手から伝言を預かってきました。『ツーシーム良くなりました。上沢さんがいなくなると、加藤(貴)さんからのむちゃぶりが多くなりました!(笑) ヒロミ、〇〇やってや! (一回もやったことないことを)』とのことです
「ハハハハハ(爆笑) ヒロミにむちゃぶりするようになったんですか! ついに! たぶん僕に来ていたのが…。ヒロミにしわ寄せいっていますね」
―むちゃぶりの対処法は
「場数です。数こなしていくしかないっすね。加藤さんがボケて、僕がずっと突っ込んでいる感じでしたから」
後輩右腕の登板も確認 「順調そうだな」
―今後、伊藤投手にはツッコミ役として
「そうですね。ヒロミには、そこも鍛えてもらって。ヒロミも(登板映像を)見ていて順調そうだなと思っていました」
―上沢投手から継承したツーシームに手応えを感じているようです
「すごい動いてたし、ツーシームで詰まらせていた。僕もヒロミにスライダーを教えてもらいましたけど、投げられなかった(笑)。やっぱり試合とかになると難しいです」
米国での実戦初登板を振り返って
ー米国に行って、ピッチングは変わりましたか
「スプリットは投げないといけないし、そこの精度を高めるためにいろいろやっていますね」
―2月29日(日本時間3月1日)のオープン戦初登板は2回7失点だった
「めっちゃ緊張したっす。初めて試合で投げたので、試合のスピード感というか。ピッチクロックとか初めてだったので、自分の中で制御が利かない部分があった。次の試合は、とにかく自分が心地よく投げることを考えます。日本で先発した時と同じように力を抜いて」
開幕投手に太鼓判 「いつも以上のパフォーマンスを出せるタイプ」
―話を戻して、初めて開幕投手を務める伊藤投手にエールをお願いします
「ヒロミは普通にやれば、全く問題ないと思う。変な気持ちを入れないで投げてほしいです。自分のやってきたことを、いつも通りで!」
―上沢投手も2度、経験がある
「周りがいろいろ言うので(笑) だから、普通に投げてほしいです。ヒロミは僕とは違うので。いつも以上のパフォーマンスを出せるタイプだと思う。心配ないんじゃないですか」
―登板前日のお忙しい中、ありがとうございました。また、近況報告をよろしくお願いします!
「はい。オッケーです!」