2軍から参戦の今川優馬が特大アーチ 新庄監督から〝初執念〟もゲット「だいぶテンション上がりました」
■オープン戦 日本ハム4ー4DeNA(3月8日、横浜スタジアム)
待望のオープン戦第1号 一時勝ち越しの豪快弾
外野のレギュラー争いに、豪快なアーチで名乗りを上げた。2軍管轄のまま参戦した日本ハムの今川優馬外野手(27)が四回2死の第2打席で左翼フェンスを悠々と越えるオープン戦1号ソロをマークした。
DeNAの開幕投手に決まっている好左腕・東からの一発に「完璧でした。自分にとって、すごく大きな1本になった。一番いいアピールができたかなと思っています。開幕スタメン、まだまだ諦めていません!執念で勝ち取ります!!」と笑顔を見せた。
新庄監督もお決まりポーズを披露! 今川「うれしかったです」
ダイヤモンドを一周し終わると、うれしい出来事が待っていた。これまでの本塁打後は、手をパーにしたハイタッチで出迎えていた新庄監督が、人さし指だけを出す今川の代名詞〝執念ポーズ〟で祝福してくれた。
「きょう初めて、ベンチで〝執念〟をやってくれた。うれしかったです。初執念いただきました。だいぶ、テンション上がりました」と大喜びだ。
突然の〝声〟にも準備万端 持ち味発揮の一発回答
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1日限定のアピールチャンスを、一振りでものにした。この日の出場は、前日に急きょ伝えられ、翌9日からはまた2軍チームに合流する。
「きのう、僕たちファームはオフだったんですけど、電話が突然かかってきて、あした(1軍に)帯同することになったからって言われたので、急いで準備して移動してきました。呼ばれたからには打ちたいと、本当にそれしかないので、張り切っていましたね。ずっと日頃から準備をしていて、いつ呼ばれても良いようには取り組んできた。焦りは特になく、やれることをしっかりやろうという感じでした」と胸を張った。
闘志をかき立てるライバル=同学年の友人
〝友だち〟の活躍も大きな刺激になっている。沖縄・国頭キャンプでサシ飲みするなど交流を深めた浅間が、キャンプ終盤に1軍昇格を果たすと、オープン戦でも安打を量産。この日も途中出場で二塁打を放って存在感を示した。
ポジションを奪い合う同学年のライバルに、今川は「あいつもきょう、ツーベースを打っているので、本当に負けてられない。早く、僕も(1軍に)呼ばれて、エスコンに行きたいです」と闘志を燃やしている。
狙うは逆転での開幕スタメン 「もう本当、打つだけです」
今こそ、執念が試される。開幕まで残り3週間で2軍にいる厳しい状況だが、狙うは当然、開幕スタメンだ。「国頭から始まって、ずっと悔しい思いをしてきましたけど、打つことでしか自分の存在価値を見いだせない。もう本当、打つだけです。チームが勝つためにホームランを打てればいいなと思っている。自分の持ち味を存分に出していきたいです」と力を込めた。
必ず来る次のチャンスを確実に仕留めるべく、虎視眈々と爪を研ぎ続ける。