札幌MF小林祐希が2年連続の〝キャンプ帰還弾〟で今季初勝利つかむ 「どんな形でも点を取って勝てれば一番いい」(予想スタメン付き)
■3月9日、札幌ドーム
10日の浦和戦(札幌ドーム、午後1時5分キックオフ)で3試合連続の先発出場が有力視される北海道コンサドーレ札幌MF小林祐希(31)が、2年連続の〝キャンプ帰還弾〟でチームを今季初勝利へ導く。
武蔵とホットライン形成
センターフォワードに故障者が相次いだため、開幕から2試合はゼロトップとして最前線で起用された小林だが、FW鈴木武蔵(31)の先発出場にメドが立った今節は、キャンプでもプレー機会が多かった右シャドーでの起用が予想される。
「楽しく、激しくやります」
鈴木とは日々のトレーニングや練習試合でも連係面の相性の良さが目立ち、今季初実戦となった1月20日のFCセリオーレ戦での鈴木の先制点を演出するラストパスを出したのも小林だった。浦和戦では再度のホットライン開通に期待がかかる。「こうやろう、ああやろうとは別に考えていないけど、楽しく、激しくやります」。プライベートも仲の良い2人による〝セッション〟が、どのようなチャンスシーンを生み出すかに注目だ。
昨年3月12日、横浜M戦で移籍後初ゴール
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8日に約2カ月間にも及んだ道外キャンプを終えて、ようやく北海道に戻ってきた札幌にとって浦和戦がキャンプ終了後初の公式戦となるが、小林は昨季も同じシチュエーションの中で勝負を決定づけるゴールを決めた。道外キャンプからの帰還後初戦となった昨年3月12日ホーム横浜M戦(2〇0)の後半32分、バックパスを出された相手GKに対して小林が猛然とプレスを掛けに行き、GKが蹴ったボールを体でブロック。相手ゴール側に転がったボールにいち早く反応し無人のゴールマウスへと流し込んだ。
「どんな形でも点を取って勝てれば一番いい」
これが札幌移籍後初ゴール。チームにとっても大きな追加点となり、前年のJ1王者相手に演じた完勝劇の立役者の一人となった。「あれはたまたま守備がうまく行って取れた点。もうちょっと流れの中からとか個人で打開してとか違った形で取りたいですけど。でも、どんな形でも点を取って勝てれば一番いいので、いい試合ができるように頑張りたいです」。
小林のゴールで、北海道に「春」をもたらす
2試合を終えて1分1敗、得点ゼロ。チームやファン、サポーターを包む重苦しい雰囲気を吹き飛ばす何よりの特効薬は〝勝ち点3〟だ。「勝つ。内容は置いておいて、勝てる試合をしたいなと思っています」。道外に練習場所を求めざるを得ない冬場の終わりを告げる一撃を今年も小林が相手ゴールに叩き込んで、北海道に「春」をもたらせる。