【プレーバック・写真入り】J1第3節 札幌0-1浦和(3月10日、札幌ドーム)
■J1第3節 札幌0-1浦和(3月10日、札幌ドーム)
道産子GK阿波加がJ1初出場 開幕3戦ゴールなしはJ1では初
北海道コンサドーレ札幌は今季ホーム開幕戦で浦和レッズと札幌ドームで対戦し、0-1で敗れた。直前の練習でGK菅野孝憲(39)が負傷し、GK阿波加俊太(29)がJ1初出場。左CBにはDF中村桐耶(23)が出場停止中でFW菅大輝(25)が入った。
前半開始から、その左サイドを狙われた。相手右サイドのFW前田には再三の突破を許し、15分まで3本のシュートを浴びた。札幌も10分にFW鈴木武蔵(30)の速いグラウンダークロスからMFスパチョーク(25)がフリーでシュートを放ったが、うまくミートできず。やや固さが見られた前半は、浦和に押し込まれる展開が多くなった。
同29分には相手FKから意表を突いたショートパスをつながれ、ミドルシュートでゴール右を狙われたが、阿波加の守備範囲から外れたところでDF馬場晴也(22)がヘッドでクリアしてカバー。守備意識は集中していたかに見えたが、そのすぐあとの31分、一瞬の隙を突かれた。相手の右ショートコーナーからクロスを上げられ、後ろから走り込んできた元日本代表DF酒井宏樹(33)にヘッドで決められて先制を許してしまった。
後半は落ち着きを取り戻し、本来の攻撃スタイルで相手を押し込む展開も多くなったが、浦和の2人の外国人CBが立ちはだかる。中央へ上げたクロスははね返され、中央突破も簡単にはさせてもらえなかった。全体の守備意識も高く、札幌がボールを持つとすぐにリトリートしてゴール前を固められた。
同26分にはMF浅野雄也(27)、青木亮太(28)、小林祐希(31)に代えてルーキーMF田中克幸(21)、原康介(18)、新加入MF長谷川竜也(30)を3人同時投入。32分にはMF荒野拓馬主将(30)に代えてMF田中宏武(24)を入れ、攻撃に変化をつけた。しかし、チャンスは増えたが、最後のところでの精度が悪かった。
同40分は右CKからのボールを左サイドで収めたDF岡村大八(27)が折り返し、馬場を経由して田中宏が左足シュートを放ったが枠外。同ロスタイム1分には、田中克がゴールまで約25メートルの距離やや左の位置でFKを任され、強烈な左足で直接狙ったが、わずかに右へ外れた。
これで札幌は開幕から1分2敗。いまだ勝利がなく、得点もない。開幕から3試合ゴールがないのはJ2時代の2011年以来2度目、J1では初めてとなる。
試合詳細はコチラ
■後半26分から途中投入されホーム戦で初出場のMF田中克
「すごくいい雰囲気をサポーターの方がつくってくれたにも関わらず、勝利できなかったことが悔しい。(直接FKなど見せ場もあったが)全然まだまだゴールにつながっていないので。それを武器とするなら数字というところにつながらないと意味が無い。こだわりながら、よりやっていかないといけない」
■後半26分に途中出場でホームデビューした高卒ルーキーMF原
「(監督からは)サイドに張れっていうことと、どんどん仕掛けろって言われました。(相手を)剥がす場面もあったけど、その後のシュートだったり、ピッチも悪い中で対応できなくて。そこを次節につなげられれば」
■2022年以来、2季ぶりにJ1リーグに出場したMF田中宏
「チャンスは絶対来ると思っていたので、そこで目に見える数字が残せれば良かった。ゴールを取れれば最高だったかな。やっぱりあそこが勝ち点を拾えなかった部分だと思います。ほんと決めなきゃいけなかった。次もチャンスをもらえたら、しっかり結果を残せるように頑張ります」
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