エスコンで記者会見
巨人からトレードで加入した若林晃弘投手(30)が12日、エスコンフィールド北海道で記者会見に臨んだ。複数ポジションをこなす両打ちのユーティリティープレーヤーは、プロ7年目で訪れた転機を前向きに捉え、新天地での飛躍を目指す。一問一答は以下の通り。
―ファイターズのユニホームを着た気持ちは
「突然のことで驚きもありましたが、すぐにユニホームを着させていただいて、いち早くファイターズの一員として勝利に貢献できるように。自分の力を精いっぱい出せたらなと思っています」
―トレードを聞いたときの気持ちは
「正直、戸惑いと、必要とされて来ていると思うので、ファイターズでとにかく頑張ろうという気持ちと。また新たな自分のスタートとなるので、気持ちを新たに頑張ろうと思いました」
―プレーヤーとしての強みは
「ジャイアンツでも、たくさんのポジジョンを守ってきたのはストロングポイントです。左右両方打てるのも自分の強みだと思うので、そこをアピールして戦っていきたいと思います」
―複数ポジジョンを守れる。このポジションで勝負したいと考えていることは
「僕がプロに入ったときはセカンドをメーンポジションとしてやってきた。もう1度、そのポジションにこだわりを持ちながらプレーしていけたらと思っています」
―木田GM代行へ。あらためて魅力は
木田GM代行(以下、木)「若林選手のことは僕自身、大学の頃から見ていました。能力の高さを十分感じていて、スイッチヒッターでいろいろなポジションを守る能力も高い。必ずファイターズの力になってくれると信じています」
―チームの中で、どのような役割に期待するか
木「セカンドにこだわりを持ちたいというところを含めて、これから戦う中でいろいろなことがあるときに、セカンドを含めて若林選手がいてくれるだけでチームの助けになると思います」
―若林へ。外から見てきたファイターズの印象
「非常に若いチームで、よく動くチーム。足を絡めたりいろいろな戦術があったり、今まで想像してこなかったようなプレーをするチームというのが、外から見た率直な感想です」
―新庄監督からメッセージは
「まだないです」
―監督のイメージは
「エンタメ性というか、ファンの皆様がどうやったら喜ぶかを一番に考えていると思う。僕らのプレーで期待に応えられるよう頑張りたい」
―交流がある選手は
「自主トレで伏見寅威さんや石井一成だったり、今年は奈良間も一緒にやらせてもらった。そういった選手と面識はあります。きのう連絡をいただいたり、僕から連絡したりして少し話をしました」
―新天地はエスコンフィールド北海道
「初めて来ました。先ほど上から見させてもらって、本当にメジャーリーグのような素晴らしい球場だと見ていて思いました。グラウンドに降りるのが楽しみです」
―北海道の印象、楽しみは
「交流戦や遠征で来た時は、いつもご飯が美味しいイメージ。美味しいご飯を楽しみにしています」
―ファンの方へメッセージを
「年齢的には31の年。チームも若いですし、求められる役割はいろいろ変わってくると思う。ジャイアンツでは6年間でいろいろな経験をしました。勝負どころであったり、ここぞで頼りになる選手を目指してやっていきたい。ファイターズファンの皆さんに認めてもらえるプレーを頑張ってしたいと思います」
―青いユニホームを着たことは
「ないですかね。エネオスの時のビジターのユニホームがもう全体的に水色な感じだったんですけど、メーンは紺だったので初めてですね。この明るい色は」
―新鮮な感じ
「そうですね。似合っていないのか、分からないですけど。見慣れてもらえるように頑張ります」
―ユニホームを着ての会見は想像していたか
「いえ、きのう言われて、きょうは自分の名前も入っているので。そこまで早く準備していただけると思っていなかったので、ちょっと驚いています」
―トレードを聞いてから、ここまでのタイムスケジュールは
「10時に読売の球団事務所に行って、そこで言われて。で、もう夜の便で行くと言われたので、ジャイアンツ球場に1回行って、とりあえずプレーできる荷物を取って、1回家に帰って。北海道には5日間ぐらい滞在するので、荷造りして。で、夕方にタクシーで羽田へ行って、という感じです」
―北海道との縁は
「大学の時の監督が北海道出身です。兄の奥さんも北海道出身なので、そういう繋がりはあります」
―何度か来たことはあったか
「大学の時にキャンプが北海道だったので。あとはもうプロに入って交流戦で、という感じです」
―大学の時のキャンプの場所は覚えているか
「帯広だったんですけど。2年生の時は…球場は忘れてしまったんですけど。狸小路のホテルに泊まったりとかはしていました。あとは社会人の時も北海道大会で来たりですね。夏ですね」
―トレードの話を受けた後、どんな声を掛けられたか
「いろんな方に連絡して。選手は一緒に野球できて良かったよとか、そういう言葉もあって。原前監督とか阿部監督とか桑田(2軍)監督とも(話した)。本当に携わっていただいた方に連絡が取れたので、新たに頑張れよとかいろんな言葉をいただいて。寂しかったですけど、 新しいところでできる喜びもあるので。その人たちの期待に応えられるように、という気持ちです」
―原前監督にはどんなことを言われたか
「僕の性格をよく知っている方なので。僕がたぶん優しいというか、プレーでもそういう面が出てしまうので、そこに関して、もっと『がめつく』ではないですけど、そのようなお言葉をいただきました」
―気を引き締め直すような言葉だった
「そうですね。いいトレードだと思うと…僕自身も思います。もちろん、もう勝手に気が引き締まるので。とにかくチームが変わってもやることは変わらないです」
―より感情、闘志を前面に出していこうというイメージ
「もともと、そんなに感情を出すタイプじゃないですけど、本当に野球ができる環境というのはありがたいですし、こうやって1軍でやらせてもらえる環境というのはありがたいので、自然に出ると思います、そういうのは」
―二遊間を組んでいた坂本さんから、何かメッセージは
「きのうも話させてもらって。『気持ち、どうなん?』みたいな感じで気にかけてもらったんですけど。僕的にも『また新たな気持ちで頑張ろうと思います』ということを言ったら『土日に会うと思うんで』ということで。『また頑張って』という感じで、言葉をいただきました」
―ファイターズの選手からはウェルカムのメッセージもあったと思うが、印象的に残っているものは
「とりあえずまた会ってから、という感じで。とにかく、よろしくお願いします、ということだけの連絡ですね」
―ほかの選手とコミュニケーションを取ったりは
「今、ロッカーで、ちょっと会ったぐらいなので。またこれから正式にあいさつします」
―石井とはもう大学の頃からの知り合い
「そうですね。はい」
―東京6大学で一緒
「はい」
―お米をもらったりしていたと
「はい。石井米、おいしいです」
―すぐに試合に出る準備をする
「そのつもりです。はい。まだ何も言われていないですけど」
―週末の巨人戦は、いいお披露目になるかもしれない
「そうですね。まだ、ジャイアンツの1軍、2軍全ての人たちにお会いできてないので。なんか、会えるのであればちょっと変な感覚ですけど、楽しみにしています」